僕はHereより゙こっちの方がストーリーをつかみやすかった。
原題はゴーストがついてない「トロピック」。何のことかなと思ったら、古いショッピングモールが取り壊されて「南国風の水上公園」になる、という時に、トロピックという単語が聞こえた。トロピカルのフランス語…という感じか?そこから遡って電車に乗る前に広告にあった南国の風景と「GO LOST(楽園へ)」の文字を立ち止まって見つめる彼女、そしてラストシーン。「南国風」と対比するようにじっくり流れていくブリュッセルの日常。それは日頃彼女が目にすることの無かった時間帯の日常でもある。そして彼女はまた、いつもの時間帯の日常へと戻っていく。
人生で起きることは、実際はそんなにドラマティックではないけど、小さな出来事が小さなつながりを生む。それが人生なんだと教えてくれて、ちょっと寂しくなったり、ちょっとあたたかくなったりした。
しかし、面会時間じゃない時間に救急病院に侵入するのはやりすぎじゃない??それを許す病院も緩すぎでしょ?