Jun潤

グレイマンのJun潤のレビュー・感想・評価

グレイマン(2022年製作の映画)
3.9
2022.07.26

ルッソ兄弟監督作品。
あらすじを読んだだけでも、元CIAの凄腕暗殺者が組織を追われるという、脳汁がダダ漏れになりそうな匂いがプンプン。

服役中のジェントリーはCIAのフィッツロイと司法取引をして暗殺者“シエラ・シックス”となる。
秘密取引阻止の任務中、標的であるダイニング・カーから死の間際に自身の正体が“シエラ・フォー”であることを告白され、謎のデータチップを譲り受ける。
シックスはCIAに戻ることなく、協力者と共に逃亡を謀るも、CIA本部長のカーマイケルに雇われたロイドによって、世界中を巻き込む命懸けの戦闘に身を投じることになる。
シックスの師でもあるフィッツロイの姪がロイドの手に落ち、かつて交流を重ねていたことから、彼女を救い出すためシックスは強大な敵に立ち向かっていく。

ルッソ兄弟は“地味”というものに親でもころされたんか??てくらいドドドドド派手!
キャプテンアメリカが格闘能力統率力そのままにゲスになって戻ってきてしまった〜泣

花火の撃ち合い、真っ二つになる飛行機に始まり、暗闇の中懐中電灯の光を遠めから追う異色アクション、市街地が舞台なのに手錠で動きを制限された中での銃撃戦に加えて、市街を走る路面電車の上で超ド級シーン!
そして古城を舞台にした王道の乱闘戦からの、締めは朝焼けをバックに2人の男によるステゴロタイマンバトル…。
アクション成分補給しすぎて胃もたれますよ。

今作はダークヒーロー・アクション・スリラーだったかなと思います。
敵がクリス・エヴァンスだったからか、普通にいそうな男性が老人を嬲るのはさすがに肝が冷えますし、アクションは言わずもがな、主役のシックスもまた序盤に上司の命令に逆らってでも子供を巻き込まない正義心はありましたが、生き残るために手段を選ばないのはやっぱ“ダーク”ヒーローだったなって感じました。

シックスがダークヒーロー止まりのままだったらスコアは伸び悩みましたが、ミランダに狙撃を辞めさせ相打ちになるのかと思いきや、スザンヌに利用され続けることになるビターエンドともならず、自分の生きてきた場所を捨ててでも少女を救い出す真のヒーローになって完とは!
いやぁ恐れ入りました。
Jun潤

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