滝井椎野

ONE PIECE FILM REDの滝井椎野のレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.8
ついに赤髪海賊団の戦闘が観れる。シリーズを追いかけている人間からすれば、これだけで観に行く価値のある作品だったのではないだろうか。間接的にとはいえ、シャンクスたちとルフィたちの共闘が観れて感無量だった。中でも、ウソップとヤソップ親子の共同作業が熱かった。
さて、本作の売りであるウタのキャラだが、まさかワンピースが始まってからこんなタイミングで、オタクの好きな属性てんこ盛りのこんなキャラが出てくるとは……正直衝撃であった。
世界の歌姫で、ルフィの年上幼馴染、更には義理とはいえシャンクスの娘でヤンデレ気質、こんな属性が大渋滞を起こしているようなキャラを出されてしまって、こちらはどう受け止めればいいのか……。
ちなみにこのウタのキャラクターが実にマクロス的なキャラで、個人的にはプラスのシャロン・アップルを思い出して少し嬉しくなった。
にしても、adoは『うっせえわ』を歌ってる人とくらいしか認識してなかったが、流石に歌が上手い。歌唱レベル100のクレヨンしんちゃんみたいだと思った。

色々と語るところの多い本作だが、個人的に一番の見所はエンディングだと思う。
なんと、あのヨサクとジョニーが出ているのである。
ゾロの舎弟である彼らだが、その魅力はなんと言ってもその漢気だろう。戦闘で活躍していた記憶は正直無いのだが、アーロンパークでは格上のアーロン相手にボコボコにされながらも紙一重だったと嘯くその姿は涙なしには語ることが出来ない。
正直、ワノ国編で再登場するのでは……と期待していたのだが、願い叶わず落ち込んでいたところに今回の再登場である。これを喜ばずにワンピースファンは名乗れないだろう。
実際、本作の魅力の8割以上をこの衝撃が占めているといっても過言ではないのではないだろうか。それ以外にも懐かしのキャラがちらりと映り、なんとも嬉しくなった。なにはともあれ、二人とも元気そうで良かった。
滝井椎野

滝井椎野