にょいりん

ONE PIECE FILM REDのにょいりんのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.0
UTAの行動は全ての人々が平等で幸せに暮らす新しい世界を作るための革命。
その革命は人々の願いに応えるという優しすぎる意志の暴走によって、誰も望まない世界を作り出し、失敗に終わる。
この映画のヴィラン(悪役)はUTAですが、ヒロインもUTAで、その存在自体が決して善とか悪とかをはっきり分けないワンピースらしさがあって良かったです。

UTA(ADO)の歌声はどの曲も怒りと優しさが混じって素晴らしくて、歌で世界を変えてしまうという設定に圧倒的な説得力がありました。
ただ、ライブシーンで何曲かがMVのようになっていましたが、そのシーンのアニメーションが野暮ったくて残念でした。

ワンピース映画としては、謎多きシャンクスと赤髪海賊団の情報がチラッと明かされたり、海軍、海賊の人気(?)キャラクターの登場がありと、映画版ならではのお祭り感があって大満足でした。シャンクスとカタクリの共闘とか最高でした。