一緒に観た人が「3連休の締めくくりにぴったりな映画だね」って言った。
彼は土曜も月曜も仕事で日曜1日しか休みじゃなかったのに。
でも、そういう映画だった。
映画の中の登場人物たちに過剰に感情移入するでもなく、遠すぎて楽しめないわけでもなく、ちょうどいい距離感で「かわいい」「あーわかる」などと言いながら、一緒に観ている隣の人のことも思えるような、そういう映画。
実際にこんなふたりがいたらいいなぁ。
それで実際にこうやって友情をはぐくんでいたらいいなぁと願わずにはいられない。
でも年の差は結構残酷で、否が応でもいずれ遠くない未来に別れのときがやってきてしまうんだな、と考えると、やっぱりフィクションのほうがずっとやさしいか、とも思う。
幼馴染くんやその彼女が偏見を持たない人たちなのもやさしくてよかった。
しかし芦田愛菜ちゃん、普段はあんなになにをやってもスマートでクレバーでしゃんとした優等生という感じなのに、一生懸命がむしゃらにがんばるオタクという感じがナチュラルに出ていてよかったな。
姿勢から違う。
あれが演技力というものか……。