明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
三が日の仕事を終え、4日間のお休みを満喫していましたが、一昨日から発熱しまして、病院に行ったらインフルエンザA型であることが判明。
今は熱も落ち着いてきました。
僕毎年のように罹っている気がするんだけど、免疫力が低下しているんだろうか…
ただでさえ虚弱体質なもので。
規則正しい生活が一番だとは思いますが、仕事上それは難しい😓
免疫力を上げる有効な方法をご存知の方、どうか教えて下さい。
そんな訳で、家の一室で隔離中(奥さんと子供は大丈夫みたい)、もともと年始の1本目はこれと決めていたので。
二人を繋いだのは、BLだった。
夫の3回忌を終えた市野井雪は、たまたま立ち寄った本屋である漫画の表紙に心惹かれる。
「綺麗…」
迷わず雪は漫画をカウンターに持っていくと、対応したアルバイトの佐山うららはビックリしてしまう。
その漫画の内容を、うららはあまりにも知り尽くしていたからだ。
この出会いをきっかけに、二人は絆を深めていく。
「可愛い響きよね、ボーイズラブ」。
雪は何の先入観も持っていなかったから、その絵の美しさに惹かれます。
いざ読み進めると「あら〜」ってなってしまうんだけど、それでも彼女は偏見を持たないし、むしろのめり込んでいきます。
彼女の私生活から、どうしてその表紙に惹かれたのか、素直に伝わってくるんです。
方やうららは、BLを愛読しているものの、それをひた隠しにしています。
ひょんなことから、クラスメイトの間でBLが流行り、話が盛り上がっているのに、その中に入っていけない自分。
本当は一杯話がしたいのに。
「ずるい…」
そんな中でうららと雪は出会い、お互いの趣味を通じて繋がっていくのです。
「私たち、晴れている人と降っている人ね」
17歳の女子高生と、75歳の老婦人。
BLは悪魔で入り口であり、やはりこれも人と人との繋がりを描いた物語でした。
雪を演じたのは、宮本信子さん。
少女のような好奇心と乙女心を併せ持ちながら、若い友達ができたことで浮き立つ気持ちを、上品に演じています。
うららを演じたのは、芦田愛菜さん。
どこか鈍臭い歩き方が絶妙で、いつも間際で二の足を踏んでしまう感じ、それでも徐々に前のめりで前進していこうとする姿がいいですね。
うららの幼馴染の男の子は、どうも煮え切らなかったですけど。
ちょっと思ったのは、うららがBLを読んでいることをひた隠しにしているじゃないですか。
これに対してのアンサーの表現が、なかった気がするんですよね。
「えっ、BL読んでるの?」っていう反応。
そこで、うららの葛藤やモヤモヤが、薄くなっていたように思うんです。
いや、もしかしたら、今の若い子達は、素直に受け止められるのかな。
雪が絵の綺麗さに惹かれたように。
最近よく耳にするブロマンスって言葉、
あれはbrotherとromanceを掛け合わせた造語なんですね。
男性同士の特別に親密な関係のことを指すのだそうですが、そこに恋愛感情が入ってくると、ボーイズラブになる。
ブラザーフッド(兄弟愛やその間柄)なんて言葉もありますね。
で、そのブロマンスの対義語はあるのかな、と思って調べてみたら、romanceとsisterを合わせて、ロマンシスになるそうです。
この作品は、BLを描いていながらも、年齢の差を越えたロマンシスでもあったんですね。
劇伴も味があり、とても素敵な作品でした☺️
そうそう、雪の元に習字を習いに来ている男の子が「画数の多い漢字が好き」っていうのも良かった。
終盤それがいい具合に効いてきます。
しかし小学生で「鬱屈」って😅
BLは読んだことないですが、ブロマンス映画は大好きです👍
昨年のベストムービー載せたかったんですけど、それは次の機会に。
皆さん、インフルエンザにはくれぐれもご注意を。