わかりやすい単純な再生の物語ではないです。
観ている人の人生経験によって感じ方が違う、余韻が残る映画だと思いました。
映画の中で、俳優の皆さんが、その人として生きているので、余計なことを考えずその世界に入れました。
特に淳は、確かに淳ならこう考えこう行動するだろうと思えて、ご都合主義に変わったりしないところに脚本の凄さを感じました。
石橋蓮司さんが、とても良い味わいで和ませてくれました。
伊藤健太郎さん、とても良い作品で復帰されましたね。
これからのご活躍、期待しています。
[追記]
２回目鑑賞後
ストーリーを気にせず、表情や台詞に集中して見ると、生きるのが下手な人達1人1人の存在が、さらにリアルに感じられて、映画には描かれていない姿も見えるようでした。
この先のそれぞれの人生を思いました。
人は簡単には変わらないかもしれないけれど、絶対に変わらないわけでもないと思います。
今はどうしようもない人でも、いつか幸せになって欲しいと願うのは、伊藤健太郎さんの演じる淳に、厳寒の中で咲く薔薇のような一縷の望みを感じたからだと思います。
