巴里得撤

狼たちの墓標の巴里得撤のレビュー・感想・評価

狼たちの墓標(2021年製作の映画)
2.5
チャン・ヒョクの映画。
彼が演じるミンスクが本当の主人公。

刑事が「あいつの欲望を潰す」と言うと、ミンスクのために罪を被った女が「欲望だと思ってるの?」と返す。

……日本版の宣材には「欲望がすべてを喰らい尽くす」とあるけど、女の方が正解で、ミンスクにとって殺しも金も、自身の存在証明なのだ。

殺さないと死ぬのよ、ミンスクは。

ミンスクはよい。しかし、あとの要素がダメなんだなぁ。とくに主人公のキルソク。基本的に弱腰で、のっぺりした印象。魅力に欠ける。

こんな親分はイヤだと、とくにクライマックスで思った。

警察もグダグダ。物語になくてもいい要素。


ミンスクの部下の岡崎体育似のキャラは、なかなかよかった。
巴里得撤

巴里得撤