仄暗い洞窟のあるぱか

RRRの仄暗い洞窟のあるぱかのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

レイティングがG(=すべての年齢層が鑑賞可能)ってウソだろ??かなりエグかったぞ…。

地理専攻で世界史に疎いので、インドと大英帝国の関係性って【秘密の花園】で見たぐらい?しか知識なかった。
あの映画はイギリス目線であまりに美しく描きすぎ。支配される側から見たらこんなにも残酷だったのか(ブリカスって言葉がある意味を理解)。これはフィクション、これはファンタジーと唱えても史実に基づくリアリティが勝って(そして世界が戦争に向かって行ってる感があるから落ち込む)。

2023年にインドの人口が世界一達成とのニュースもあった折。
過去にこんな暴虐を振るわれたことを晒し上げ(大英帝国は完全に悪役)、ファンタジーですよ~の体でヒット作にしてみせるのちょっとゾクッとするね。

知人からのとにかく映画館で見るべし!&世界ふしぎ発見で特集されてたのが観に行った動機。
ラージャマウリ監督のインタビューはかなり知的な感じだった(手塚ブッダは自分も愛読)。
謎だったRRRのタイトルは監督と主演ふたりの頭文字がRで、仮タイトルがそのままタイトルになったとのこと(wikiより)

序盤のスコット・バクストン総督夫人の「マントルピースの上に飾りたい」って言葉をきいてゾッとしつつも、鑑賞時はよく分かってなかったけど、狩って剥製にして飾るってこと?ハンティング=スポーツ思考怖い。

それと比べると、ビームが虎を捕まえた時、虎にごめんて言うところは対照的。動物たちはCG感強くて救われた。あ、これはファンタジーだって気持ちになれて。

なんやかんやずーっとツラくて、列車爆発事故で少年を助けるシーンでやっと笑えた。あんな助け方ある?!

バクストン夫人の死に様(有刺鉄線ぐるぐる巻きの逆さ吊り)で、怒りの含有量?垣間見えた。

ナートゥダンスが流行ったとかの映像を見た(英語圏)。ストーリーがかなり重いと感じたのだが、お気楽にダンス踊ってる場合だったのか本気で疑問(ストーリーとダンスは分けて考えるにしても)。

エンドロールで監督が愉快な顔してダンスに加わってたのは、平和的・友好的イメージを巧みに演出してますね。
ジェニーは親族皆殺しにされたあと、ニコニコしながらダンスはどぎつい(皮肉なら)。