ブラウンソースハンバーグ師匠

RRRのブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
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大味な作風がむしろ持ち味になるって普通に凄くない?凄いよ。
という感じで、普段の映画に対する身構えとはモードを変えて鑑賞。
ラーマが暴徒化した民衆を制圧するシーンで「どうせ、無双シリーズみたいにバッタバッタと敵を倒すんだろ?」と思っていたら、なかなか泥臭い肉弾戦を魅せてくれる。民衆が覆い被さってきたとき「どうせ、たくさんのエージェントスミスをアンダーソン君がバーン!ってやるやつだろ?」と思っていたら、民衆一人ひとりに打撃を加え、地道に内部から崩していく。
これらの戦闘シーンには良い意味で期待を裏切られた。
これは、自分のような色眼鏡野郎に対する宣戦布告だ。不意打ちをくらった。
と思っていたら、そこからは監督の平常運転だった。
もちろん「バーフバリ」の人間大砲は腹抱えて笑ったので、そっちに振り切られても凄く楽しめた。
ただ、この映画における本当の敵は英国政府ではなく、尿意だ。
ご丁寧にも映画内で編集点を作ってくれているのに、大抵の映画館はそれをフルシカト。スポ根部活動を強いられる。
だからこそ、TNTで英国政府を消し炭にするスピード感には爆笑だけでなく、「あ、思ったよりも早くトイレに行けそう……」という安堵にも繋がった。