メインの事件の謎解きがつまらなかった。
犯人は一択で謎の部分はロシア語の知識ゲー。解明されてもスッキリ感すら無かった。
あれだけの人数のキャラクターを登場させて全員魅力的に見えるような脚本になっているのは素晴らしいと思うが、それでもやはり劇場版で毛利親子にほぼ出番がないのは物足りなかった。他にも「見せ場はあったがもう少し尺割いて欲しかったな…」と思うキャラクターが（今回メイン枠だった高木刑事佐藤刑事含め）ちらほら。
そもそも、事前にアニメやスピンオフで盛り上げていたとはいえ、降谷零の同期が劇場版のキーになるのは、いくら金払いの良いファン層から人気が出ているとしても流石に分かりづらいし置いていかれる。
個人的にコナンは全巻集めていて公開前のお祭り騒ぎも楽しくはあったのだが、毎年上映しているコナンを国民的アニメ映画にまで至らせているのは、『漫画やアニメは所々しか見ていないけど、映画は毎年観る！』というような幼年とその親世代のライト層だと思うので、今回のような過去の事件から最新のストーリーまで全て追いかけているコナンファンや、公開前のフォローに助けられた人以外ポカーンとなる話は、劇場版でなくそれこそスピンオフでやれば良かったのでは…と思ってしまい、モヤモヤして喜べなかった。
