このレビューはネタバレを含みます
「コナン」の映画は評判がいいものでも合わないことの方が多いので、今回もそんなに期待せずに見たけど面白かった。映画を作るにあたり、キャラクターの魅力を押し出すこととトンチキアクションの描写に振り切ったのが好印象でした。ミステリを楽しむ要素はあんまりないけど、そこもそんなに気にならないんよね。今回の犯人はお馴染みメインキャラクターたちや警察学校組を引き立てるためだけの存在になっているので、本当に開き直っている作品だと思う。この開き直りは「コナン」という作品と相性がいいんだろうな。
今回一番良かったのはやはり警察学校の面々で、私は安室のファンというわけではないけど、彼の凄まじい人気も頷けるほどに今回も魅力的に描かれていた。地下で謎にレクターみたいになってるのとかおもろすぎる。クライマックスでヘリに飛び乗るところも吹いた。イーサンにしか見えねえ〜〜。
あと印象に残っているのがコナンがエレニカを抱きしめるところで、コナンが事件関係者にああやってアプローチするのが、なんというか、ちょっと予測してなかった。いい意味で驚かされたシーンでした。
ただ渋谷爆発事件としてみると、クライマックスの巨大化するサッカーボールを使った解決は絵面を含めてもちょっと地味かなと思った。その前の安室のアクションがピークで、みんなで協力して液体を止める流れは消化試合になってしまったんよね。
ところで麻酔耐性ができて痛がるおっちゃんについ笑ってしまったけど、よくよく考えると笑いごとじゃねえなこれ（それでも面白すぎるので笑ってしまうが）。コナンくんもう「眠りの小五郎」はやめたげて……。
