クリスマス・イヴと言えば、本作。
もう36年も前の作品なのか。当時、日本はバブルに沸いていた頃。本作の舞台になるのも、日系企業の「ナカトミビル」という建物だった。
学生時代、同い年の女の子が、私が映画好きだと知っていて、「面白いよ。絶対に観たほうがいい」と教えてくれた。彼女は肩パットの入った派手な服ばかり着ていた(そういう時代だった)が、アクション映画を観るようなタイプではなく、なぜこの映画を観たんだろうとぼんやり考えていた。
その後、彼女は若くして結婚した。相手も同い年、いかにもアクション映画好きの男だった。たぶん、彼と一緒に観に行ったのだなと、その時、思った。
そして、結婚後、彼女は若くして、スキルス性のがんで亡くなった。本当に驚いた。そんな思い出から、本作を見返すことはなかった。しかし、彼女が神に召されてから10年以上が経つ。そろそろ見直してみるか。
それにしても彼女はなぜ、かくも早く死んでしまったのか。本作は「Die Hard(なかなか死なない)」なのに。
クリスマスがくるたびに思い出す。