玉木宏の御手洗潔は良いと思うのだが、なぜテレビドラマ版では「傘を折る女」、映画では本作。島田荘司なら「占星術殺人事件」や「斜め屋敷の犯罪」など、もっと派手な作品を映像化してほしかった。これで玉木ミタラ>>続きを読む
西村京太郎氏の大傑作「華麗なる誘拐」がまさかこんな形で映画化されるとは。本作のファンには申し訳ないが、原作をそのまま映画化してほしかった。今からでも、誰か映画化してくれないか。
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あまり指摘する声を聞かないのだが、本作(森村誠一氏の原作)の構造が、「砂の器」(松本清張)に酷似している気がする。どちらも自らの凄惨な過去を隠蔽するために我が子(砂の器では恩人)を殺害する。「キスミー>>続きを読む
原作は泡坂妻夫の傑作ミステリ。どうもこの作品世界と松田優作の探偵役があまり合っていない気がする。同時期に作られたテレビの火曜サスペンス劇場版(探偵役は柴田恭平)のほうがほぼ原作通りで、良かった。
西村京太郎の「発信人は死者」が原作。確か泡坂妻夫原作、松田優作主演の「乱れからくり」と二本立てだったような。紺野美沙子が可愛かった。後にホイチョイプロの「彼女が水着にきがえたら」を観た時、ちょっと似て>>続きを読む
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面白い。傑作。本作が「月曜ロードショー」でオンエアされた時、解説で荻昌弘さんが「ウォルター・マッソーは最後の〈あの顔〉がやりたくて、この役を引き受けたのではないか」と言っていた気がする。
「刑事コロンボ」のクリエーターコンビによる脚本。三谷幸喜氏はコロンボと共にこの脚本コンビのことも好きなのだろう。「古畑任三郎」のキムタク回は「ジャガーノート」の赤か青かの引用が有名だが、遊園地を舞台に>>続きを読む
爆弾のコード、赤か青かどっちを切るか?の偉大なもとネタである。この頃のリチャード・ハリスは「カサンドラクロス」も「オルカ」も「黄金のランデブー」もみんなカッコ良かった。
「サスペリア」よりも本作が好き。オカルト映画の「サスペリア」に対して、本作は王道のジャーロ映画である。ホラーだがミステリ要素もあり、これは理想的に融合している。オチを知ってからもう一度見直すと、監督の>>続きを読む
「決してひとりでは見ないでください」というのが公開当時のキャッチコピーだった。ダリオ・アルジェントが大好きなので、今でも時折、ひとりで見ている。怖いけど。
公開当時は子供だったが、徹夜で劇場に並んで観た。そして、泣いた。「ヤマトよ永遠に」が公開された時には別の意味で泣いた。「さらば」で流した俺の涙を返せと。だから、もうヤマトは永遠に見ないと誓った。しかし>>続きを読む
「BCG決戦」と言われた3作品の中で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも「グーニーズ」でもなく、なぜか本作を劇場に観に行った。この三択、どれが正解だったのか。
クリスティ・スワンソンが可愛い。ウエス・クレイブンなのに、配信も日本版DVDもないのはなぜだ。スティングレーとかで出してくれないだろうか。
すごい。車を飛ばして行って帰ってくるだけの映画だとよく言われるが、ジョージ・ミラーに「チキチキマシン猛レース」を実写映画化してほしい。
よくこの映画は岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を意識しているとの指摘がある。ライムスター宇多丸氏はラジオで「市川崑を意識しているのではないか」と言及していた。確かにカメラワークやカットバック、人>>続きを読む
松本人志と明石家さんまの笑いは相入れないと言われるが、二人とも好きな映画として「ライフ・イズ・ビューティフル」をあげている。死に直面しても人を笑わせる男の姿に共感しているのだと思う。その思いが結実した>>続きを読む
松本人志監督作品の中で最も酷いとされる本作。しかし、この後に撮った「さや侍」で少し評価が上がったのを見て、日本の観客はやはり、わかりやすくちょっと感動できる話が好きなのだなと思った。個人的には本作のほ>>続きを読む
じつは「ショーン・オブ・ザ・デッド」より本作のほうが好き。おバカ警官のバディものなのに、扱う事件は横溝正史のような田舎の猟奇事件だった。エドガー・ライトのセンスに、開いた口が塞がらない。
この映画の一番面白いところは、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」でも描かれた、屍は生前の記憶と習慣に基づいて行動するという点。「ゾンビ」では、多くの屍が大型ショッピングモールに集合する姿が描かれたが、本>>続きを読む
バカすぎる。これでファイル?と当時は愕然とした。金子修介監督が、平成ガメラシリーズで名を馳せ、満を持して「ゴジラ・モスラ・キングギドラ怪獣総攻撃」を撮った。その次も金子監督でと期待したが、北村監督の前>>続きを読む
原作小説では金田一耕助の初登場作品。本を読んだだけではよくわからない密室トリックをよく具現化(映像化)したものだと感心する。
「大日本人」では怪獣大喜利、「しんぼる」ではボタン大喜利、「さや侍」では笑わせ芸大喜利、そして、本作では.SM大喜利…。松本人志は映画でも「一人ごっつ」の修行を続けているのか。観ている観客も修行に感じ>>続きを読む
三谷幸喜監督作品ではこれが一番いい。「スオミの話をしよう」でがっかりした人はこれを観るべき。人によっては初監督作「ラヂオの時間」が一番いいというが、あれはもともと舞台劇として上演されたものなので、映画>>続きを読む
これは面白い。圧倒的なセンス・オブ・ワンダー。犯罪者に愛情が湧いてしまう不道徳な作品でもある。
この作品をちょっと残念に思うのは、エピソード4を初めて観た時に感じた「地球ではないどこか」で撮影したとしか思えない圧倒的なビジュアル対して、本作は「地球のどこかで撮影をしたに違いない」と思うロケーショ>>続きを読む
この映画を観て、赤と青を混ぜると紫になることを思い出した。当時、竹下景子は「クイズダービー」に出ていて、大橋巨泉が「景子ちゃん、今度SF映画に出るんだって」と話していて、興味が湧いて劇場に観に行った。>>続きを読む
ひどい。面白くない。園子温。よくわからんアートっぽいバブルガムの映像が出てくるが、「シネマンション」のあんこさんのネクタイの柄を思いだす。
「インデペンデンスデイ」もそうだが、モンスターを素手でぶん殴るのが面白い。
映画「セーラー服と機関銃」で薬師丸ひろ子が、渡瀬恒彦に恋する子分の大門正明に「ひょっとしてクルージング?」と聞く場面がある。本作のことである。
デ・パルマお得意のスプリット・スクリーン。最近、あの手法を使う監督があまりいない。
この映画、配信も円盤も吹替がない。オリエント急行もナイルもあったのに(ポワロ=草刈正雄?)…なぜ?