キャメロン•ディアスは確かに可愛い。昔、何かのトーク番組で、あの名優•緒形拳が、好きな女優はキャメロン•ディアスと言っていたことを覚えていて、あれは何かの冗談だったのか、こちらの記憶違いなのかと思って>>続きを読む
ヤクザの跡目をめぐる物語で、『セーラー服と機関銃』と重なるため、影が薄くなっているが、これも傑作だと思う(どちらも角川映画)。アクション女優•志穂美悦子の新境地を見た気がする。ヤクザに「右頬を打たれた>>続きを読む
深作欣二にとっても、つかこうへいにとっても、日本映画史においても傑作であることは間違いない。特筆すべきは、舞台でも同じ役を演じた風間杜夫、平田満両氏。本作で注目され、その後、様々な作品に出演することに>>続きを読む
映画にオムニバスという形式があることを初めて知ったのは子供の頃、テレビで観た「世にも怪奇な物語」だった(フェリーニの「悪魔の首飾り」はトラウマになった)が、その後、何度か観たオムニバス作品は、豪華な盛>>続きを読む
怖い。ジャック•ニコルソンも、双子の少女も血のエレベーターもみんな怖い。怖がるシェリー•デュヴァルの顔も。そして、あの楽曲。ムソルグスキーの「禿山の一夜」。子供の頃は本作のオリジナルだと思っていた。そ>>続きを読む
不朽の名作と言われる作品のレビューを書くのはとても気が引ける。ただ、一言だけ…本作がつくられた時代、この世にCGというものは存在しなかった。モノリスがまだ人類にその知恵を与える前だったのだ。
本作もあまり評判は良くない。パロディ映画、コメディ映画としては確かにひどい。ほとんど笑えるところはない。しかし、ここで特筆すべきは、ダイアローグライターとして参加した劇作家つかこうへい(蒲田行進曲)の>>続きを読む
Netflixオリジナルなので、鬼才ポン•ジュノ監督作品でありながら、あまり知られていない本作。ポン•ジュノファンのみならず必見の傑作である。ブタさんが主人公というと、ジョージ•ミラーの「ベイブ」にも>>続きを読む
あまり評判の良くない本作。探偵•金田一耕助が登場するが、事件の猟奇性、犯人の狂気性はあるものの、殺人にトリックがあるわけでなく(ハウダニット性ゼロ)犯人が意外な人物でもなく(フーダニット性ゼロ)動機は>>続きを読む
酔っ払いの女の子(アン•ハサウェイ)の動きが怪獣の動きにシンクロする。本作のプロットを知った時、「なんちゅうオモロそうな映画や」とコテコテの関西弁で突っ込んだ。そして、観た。「思てたんと違う!」。怪獣>>続きを読む
当時、人気絶頂だったピンク•レディーの主演映画。公開された1978年は「UFO」でレコード大賞、「サウスポー」で歌謡大賞を受賞。下敷も筆箱も自転車もみんなピンク•レディーだった頃。しかし、なぜかこの映>>続きを読む
本作ほど観る前と観た後の印象が変わる映画は珍しい。美しい映像と愛らしい動物たち。その光景に魅せられていると、最後に手痛い目にあう。はっきり言って、この映画をなめていた。ごめんなさいアン•リー監督。出だ>>続きを読む
どんでん返し映画「閉ざされた森」がお好きな方は本作も観てほしい。「閉ざされた森」の監督は「ダイ•ハード」のジョン•マクテイアナンだが、本作の監督は「ダイ•ハード2」のレニー•ハーリン。大味とも言えるそ>>続きを読む
「どんでん返し」は何のためにあるのか。とにかく観る者を驚かせば良いということなのか。もちろん、ミステリー小説やどんでん映画のファンは「騙される快感」を求めている。その意味では本作は成功していると思うが>>続きを読む
来年の4月に開幕が迫った「大阪•関西万博」だが、この時期になっても具体的な展示内容がほとんど伝わってこない。火星の石、人工心臓と言われても小さなものだろうし、実物大ガンダムは以前横浜で展示されたものだ>>続きを読む
史上最低のクソ映画などと酷評されている本作。しかし、改めてレビューを見るとさほどの低評価ではないことに驚いた。もともと、「シン•ゴジラ」を観て爆上がりした特撮ファンが、同様のシリアス路線を期待したら、>>続きを読む
とかく「どんでん返し」ばかりが語られる本作。監督が初期「X-MEN」シリーズのブライアン•シンガーであることをすっかり忘れていた。その後、「ボヘミアン•ラプソディ」も監督するが、本作には派手なヴィジュ>>続きを読む
ドキュメンタリー監督、原一男氏の大傑作。本作ではどこか「演技」をしているようにも見える奥崎謙三氏だが、1983年に参議院選挙に出馬した際の政権放送がネットのあちらこちらに転がっているので、ぜひ見てほし>>続きを読む
先行上映を観た。前後編に分ける意味など本当になかったのではないか。一本で公開したら、あまりにも地味な内容のため大ヒットは望めない。そこでかつてのレインボーブリッジ事件の要素を無理矢理に加えて引き伸ばし>>続きを読む
本作は2002年制作のテレビドラマ版で、デ•パルマ、シシー•スペイシク版(1976年)でもクロエちゃんのリメイク版(2013年)でもない。ホラー映画「メイ」主演のアンジェラ•ベティスがキャリーを演じ、>>続きを読む
白石和彌監督に続いて入江悠監督の時代劇、「将軍SHOGUN」がエミー賞受賞、自主映画「侍タイムスリッパー」が大ヒット。まさに時代劇ブーム到来の予感。ただ、白石監督の「十一人の賊軍」の観客動員があまりふ>>続きを読む
大統領選、トランプ優勢の模様。本作はアメリカでは大統領選直前に公開されたそうだが、日本では来年1月17日公開。大統領就任式1月20日の直前である。果たして、就任するのはトランプかハリスか。いずれにして>>続きを読む
楳図かずお先生が旅立たれた。氏の傑作漫画は数多あり、映像化されたものもたくさんあるが、なぜか本作のことを思い出した。原作では小学校だった設定がなぜインターナショナルスクールなのか。映画的改変に違和感を>>続きを読む
劇場鑑賞した際(子供の頃)、当時の映画館はチケット予約できず、客の入れ替えもなかった。席を確保するためには、見たい回の前の上映回の最後のあたりで、こっそり館内に入り、どの席が空くかを探るということが当>>続きを読む
何度も映像化され、クリスティの原作を含め知名度の高い作品だが、やはり本作が決定版なのではないか。当時でも考えられないような超オールスターキャストであり、それがこの作品を支える超絶トリックの伏線にもなっ>>続きを読む
この映画の大阪•京橋のロケ当日、たまたま現場に居合わせた。ハリウッド映画の撮影をしていると、その場は騒然となっていたが、さすがのんべえタウン京橋、酔っ払いのオッサンが「何しとんねん、邪魔や。通らせろ」>>続きを読む
関東圏で「午後のロードショー」で放送されたと聞いた時はあまりの羨ましさ(関西に住んでいる悔しさ)に発狂しそうになった。ネット市場でソフトが数万円で取引きされる異常事態が続いていたが、今はDMMテレビで>>続きを読む
入江悠監督は、本作以前にも同じ前川知大の同名戯曲「太陽」を映画化している。どちらも面白いのだが、劇団イキウメの作品は、素舞台に近いシンプルな空間の中で展開するからこそイマジネーションを掻き立てられる。>>続きを読む
あの一時的な、集中豪雨的な園子温ブームはいったい何だったのか。「冷たい熱帯魚」「地獄でなぜ悪い」のヒットや「愛のむき出し」の再評価などで後押しされたのか、園子温ならなんでもいいという空気感の中で矢継ぎ>>続きを読む
1972年といえば、テレビでは「ウルトラマンA」が放映されていた時期。テレビ全盛で、スクリーンの中のゴジラはいよいよくたびれ始め、延命措置がとられていた印象。翌年には「流星人間ゾーン」の放映が始まり、>>続きを読む
世界経済を均等化するために金満大国•日本を破壊するという変なストーリー展開。そう。日本はかつてアメリカのロックフェラーセンターを買収するほど、超バブルに沸いていた。今の日本経済からは考えられないことだ>>続きを読む
「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない」という志村喬の最後の言葉は「七人の侍」の「勝ったのはあの百姓たちだ、わしたちではない」と並ぶ日本映画史上に輝く名台詞だ。「生きる」での「命短し恋せよ乙女」の歌声>>続きを読む
今年はゴジラ70周年とのことだが、つい先日、新作の製作が告げられるなど、その歴史は更新され続けている。それも、メカ逆以来長い眠りについていたヤツを再びスクリーンに引っ張り出してくれた本作のおかげである>>続きを読む
「さらば、全ての宮崎駿」…宮崎駿が宮崎駿をこじらせたような映画だった。
レビューを見ると、皆さんネタバレ全開ですね。(笑)もはや古典とも言える作品なので、怒る人もいないと思いますが。本作の凄さは、名匠ウェス•クレイブンの手腕もさることながら、脚本のケヴィン•ウィリアムソン>>続きを読む
本作のハリウッドリメイク話はどうなったのか。(大アメリカ人?)今見直してみると松本作品の中では圧倒的にこれが一番良い。しかし、劇場鑑賞した際には観客の誰一人、クスリとも笑っていなかったことも覚えている>>続きを読む