マッシュさんの映画レビュー・感想・評価

マッシュ

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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.0

豪華。地味。暗い。監督はフジテレビディレクターの河毛俊作氏。
トレンディドラマでもミステリードラマでも何でも撮れる人。時代劇も撮れますよ、という印象。

フジのディレクターから映画監督といえば、五社英
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Broken Rage(2024年製作の映画)

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踏み絵である。これまでも何度も踏まされた。しかし、決して踏むことのできないものもあった。だから、神なのだろう。玉石混交。我々は玉を探すしかない。

八犬伝(2024年製作の映画)

3.5

早くもアマプラで観られるということで鑑賞した。想像していたものとは違い、驚いた。

八人の剣士たちの戦いを描く「虚」のシーンと「八犬伝」の作者・滝沢馬琴や浮世絵師・葛飾北斎らが登場する「実」のシーンの
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

某テレビ局の長時間に及ぶ会見や、事の発端になった週刊誌の記事の修正。この世の人間関係は利害や欲望によって形成され、一番大切なはずの他人に対する思いやりは、いったいどこにいってしまったのか。そんな気持ち>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

フジテレビの騒動、第三者委員会が設置されるそうだが、今後、同局に自浄能力があるのかどうかに注目が集まる。

本作は名古屋のテレビ局「東海テレビ」制作によるドキュメンタリーである。(「死刑弁護人」「ヤク
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Black Box Diaries(2024年製作の映画)

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第97回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門に、ジャーナリストの伊藤詩織さんが自らの性被害をテーマに監督した本作がノミネートされたそうです。発表は3月2日。

劇場版 ATARU(2013年製作の映画)

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ついに中居正広が芸能界引退を発表した。

過去の主演作は今後、観られなくなるのだろうか。

イントレランス(1916年製作の映画)

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きょう1月22日は「映画の父」と言われるD・W・グリフィスの誕生日である。

本作は「娯楽」としてではなく「勉強」としてみる人がほとんどだろう。1916年のモノクロ・サイレント映画。タイトルの「イント
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.0

今こそ観るべき作品であることは間違いない。もちろん、某テレビ局の「スキャンダル」が大問題となっているからである。

アメリカ映画界で「#Me Too運動」によって告発されたハーヴェイ・ワインスタイン事
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.0

きょう1月20日(日本時間で21日午前2時)ドナルド・トランプ氏が第47代アメリカ合衆国大統領に就任するが…。
トランプ氏は、デンマーク領「グリーンランド」の領有を目指すと意欲を見せている。

そこで
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首都消失(1987年製作の映画)

2.5

なぜ今、本作を取り上げるのか。
それは後述する。

1987年に公開された日本映画である。原作は1985年に徳間書店のトクマ・ノベルスとして刊行された小松左京氏のSF小説(政治シミュレーション小説?)
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.5

「Siriに敬語で話しかける人」「落ちている手袋が見つかるように、ガードレールに乗せてあげる人」「静かな場所で炭酸飲料を開けて音が鳴った時に、それ相応の表情をする人」……これらはすべて「いい人」らしい>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.0

千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が、アメリカ・メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。

2022年には史上最年少で完全試合を達成。球速は最高165キロをマーク。「令和の怪
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

きよう1月18日は、ビートたけしこと、世界的映画監督・北野武氏の78歳の誕生日。

本作は1989年公開の北野武初監督作品である。当初、深作欣二氏が監督する予定だったが、スケジュールが合わなかった、現
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

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私は関西在住なのだが、きのう、某テレビ局が某タレントの報道をめぐり、記者会見を開いた時間(午後1時50分から)、関東圏では会見を中継せずに、本作を放送したらしい。

関東ローカルの編成なので、私は観ら
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.5

デヴィッド・リンチ追悼。
巨匠がまた一人、この世を去った。享年78。

未だ健在のリドリー・スコットやクリント・イーストウッドのことを考えると、早いような気もするが、多くの傑作を残した功績は計り知れな
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.5

本作が「ショウタイムセブン」というタイトルで、日本でリメイクされると聞いて鑑賞した。驚いた。こんなに面白いとは。

2013年公開の韓国映画。もう10年以上も前の作品である。タイトルは知っていたが、な
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

ハッピーマンデーとやらで、今年の「成人の日」は13日の月曜日だったが、昔は成人の日は1月15日と決まっており、全国で式典が行われ、祝日を自宅で過ごす人はテレビで「新春かくし芸大会」の再放送を観ると相場>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

出前館の「ピザ半額キャンペーン」で注文するかどうか悩んでいる時に、ピザの宅配箱の組み立ての内職をする半地下の家族を思い出した。

言わずと知れたポン・ジュノ監督の2019年の大傑作。カンヌ国際映画祭で
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.5

アメリカ・ロサンゼルス周辺で大規模な山火事が発生して一週間。今も懸命な消化活動が続けられており、8万8000人が避難指示の対象になっているという。被害総額は20兆円を超え、過去最悪とのこと。
被災地に
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

テレビ局があの人のスキャンダルへの対応に追われる中、番組調整として本作が地上波で放送された。

あの人のトラブルとは「真逆」とも言える、男女(菅田将暉&有村架純)の温かい恋愛の日々と切ない別れが描かれ
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.5

「シネマンション」の宿題映画ということで、鑑賞。2023年の作品だが、日本では劇場未公開で配信スルーだったとのこと。

もともと、アメコミヒーローものがそんなに得意ではない(作品数が多すぎて追いきれな
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

本人が声明を発表しても収束する気配のない国民的アイドルの9000万円トラブル。
性被害を受けたとする女性側が声をあげたこと、被害者は一人ではないとされることなどから、かつてのハリウッドの「#Me To
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.0

黒沢清監督の「cloud」を観たので、ついでに本作も観た。
同監督は昨年、3本の新作を公開したそうで、「chime」だけ未見。本当はそれを観たかった。

本作は1998年の同名作品のセルフリメイクであ
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.5

この名作のレビューをするかしないか、ずっと迷っていた。
もちろん満点に近い評価なのだが、本作にまつわる個人的な事情があり、表記するかどうか迷っていたのだ。

寒い季節になり、小用の頻度が高くなるたびに
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.0

賛否両論(ほとんどが否)がすごいので、興味が湧いて、鑑賞。
なるほど。これはそうなるだろうなと思いつつ、黒沢清ファンの中でも「これはダメ」と言っている人が多いのに驚いた。

あまり監督に興味がない者に
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

年が明けて一週間。それでも、巳年なのでヘビーな映画をと思い本作。言わずとしれた、映画史上最も「胸糞」とされる名作(迷作?)である。

あのすべての観客に希望を与えた「ショーシャンクの空に」と同じフラン
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必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)

3.7

今日は「仕事はじめ」の人が多いということで「必殺(仕事人)」の劇場版。さらに、アメリカのゴールデングローブ賞で「SHOGUN将軍」の真田広之氏が主演男優賞を受賞したので、シリーズ4作目の本作を推す(F>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.6

女優の伊藤沙莉が1月4日の配信番組で、劇作家で演出家の蓬莱竜太氏との入籍を発表した。以前から交際報道も出ていたので、意外性はなかったが、年甲斐もなく若干の伊藤沙莉ロスを感じた。

ミーハーな気持ちでお
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それから(1985年製作の映画)

3.5

1月5日は、文豪・夏目漱石の誕生日。
漱石の名作の多くは映画化されている。

「坊ちゃん」は過去に5回映画化されており、中村雅俊版(1977年)は観たことがある。「われら青春」や「ゆうひが丘の総理大臣
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フレッシュ(2022年製作の映画)

3.5

お正月ということで、今年の運勢がどうだこうだというテレビ番組や、アルゴリズムで勝手におすすめされるYouTubeのその手の動画などをよく見かける。

いわゆる「占い」は、生年月日などで判断するよるもの
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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

正月も3日となり、何か「3」が名作と言われる映画はないかと考えていたが、これがなかなかない。

アカデミー作品賞ほか11部門を総なめにした「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの3作目「王の帰還」など、
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

新年2日なので「2」の傑作を探した。
「1」より「2」がヒットした作品だと「ターミネーター」や「エイリアン」などが出てきた。どちらもジェームズ・キャメロン。確かに、ヒット作の2作目はお金もかけられるの
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

一年で「昨日」が「昨年」であるのは、元日だけである。当たり前だが。

本作は、2019年10月公開のイギリスとアメリカの合作映画。売れないシンガーソングライターが交通事故に遭い、昏睡状態となり、意識が
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