マッシュさんの映画レビュー・感想・評価

マッシュ

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ラーメンガール(2008年製作の映画)

3.0

残念ながら今年も多くの芸能人が亡くなってしまったが、中でも西田敏行さんと中山美穂さんの訃報は多くのファンにショックを与えた。
西田敏行さんについてはFilmarksで、追悼の意味で西田さんの主演作品を
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遠距離恋愛 彼女の決断(2010年製作の映画)

3.0

きょう12月21日は「冬至」で一年で最も寒く夜が長い日だが、「遠距離恋愛の日」でもあるらしい。
寒いけど遠く離れているから温め合うことができないので寂しいとか、そういうことではなく、「1221」がお互
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.5

コロナ禍は去ったのかもしれないが、今の季節、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎など、ウイルスや細菌による感染症が大流行しているらしい。おそらく、今、こうしている間にも熱にうなされている方がたくさんいる>>続きを読む

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)

3.5

もうすぐ(12月22日)「M-1グランプリ」の決勝が開催される。
出場資格は結成15年以内ということで、毎年、ラストイヤーのコンビに注目が集まる。今回の決勝進出者の中には、映画マニアとしても知られる、
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.5

読売新聞グループ代表取締役主筆の渡邉恒雄氏が98歳で死去した。

「メディア王の死」と聞くと、誰もが本作を思い出すだろう。オールタイムベストで1位に選出されることも多い、映画史に残る不朽の名作(傑作)
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.5

きょう2024年12月18日は、スティーヴン・スピルバーグの78歳の誕生日だそうだ。
数多くの傑作を世に送り出してきた巨匠だが、本作の評価をあまり聞かないのはなぜだろう。

「未知との遭遇」「E.T.
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さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

4.0

素晴らしい映画だと思う。今の原田眞人監督の作風とは全く違う。これがデビュー作。
「映画への愛が詰まった映画」とよく言われる。尋常でない映画愛を持つ男が登場するので、そう言われるのか。

ただ、「映画愛
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これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫(2010年製作の映画)

2.5

世の中のすべてを肯定するバカボンのパパの名言(格言?)「これでいいのだ」。
この言葉が全人類に浸透していれば、対立も戦争ももなく、現在のようなSNSによる誹謗中傷などもなかったかもしれない。
本作も「
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ゾンゲリア(1981年製作の映画)

3.5

東宝東和無双。そんな時代があった。
「東宝東和」とは日本の配給会社で、東宝(阪急グループ)の子会社だが、1970年代後半から80年前半にかけて多くのホラー映画を配給した。
1977年ダリオ・アルジェン
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吹けば飛ぶよな男だが(1968年製作の映画)

3.5

かつて、つかみどころのないフワフワとした女の子のことを「不思議ちゃん」と呼んだ。
今で言えば、「あのちゃん」とかになるのだろうか。1990年代で言えば「戸川純」とか。古い話で申し訳ないが、話はさらに古
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.5

2024年も残りわずか。
今年の映画界での話題と言えば、山崎貴監督が「ゴジラ−1.0」でアカデミー視覚効果賞を受賞。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」も長編アニメーション賞を受賞した。また、カンヌ映
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.5

なぜ今さらこの名作を、と思われるかもしれないが、理由は「40代パーカー男」論争を耳にしたからだ。
コラムニストの27歳の女性がSNSで「40歳過ぎたおじさんがパーカーを着るのはおかしい」と疑問を呈した
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バウンド(1996年製作の映画)

3.5

あの「マトリックス」シリーズを生み出したウォシャウスキー姉妹が兄弟だった頃の初監督作品。
中身はレズビアンカップルがマフィアの金をかっさらう痛快作…とはいかず、血みどろの展開に。ジェニファー・ティリー
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チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁(1998年製作の映画)

3.5

「4」は「3」を超えるのか?
お馴染み殺人鬼の魂が宿ったお人形チャッキーの大活躍。シリーズ4作目。
3作目で軍隊をも巻き込んだ大騒動となり、哀れチャッキーはバラバラに。
それを甲斐甲斐しく縫い合わせた
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.5

大手脱毛サロン「アリシアクリニック」が倒産し、消費者の救済が困難になっているというニュースを見て、本作を思い出した。
2017年にリゾート地の離島を貸し切って開催された「史上最大」と謳われた音楽フェス
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.5

市川崑版「八つ墓村」のレビューを書いていて思い出したので、本作についても記しておく。
本作は傑作と名高く、レビュー数も多いので、全体的な感想ではなく、特に印象に残ったことについて。
冒頭の落武者が八つ
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八つ墓村(1996年製作の映画)

3.0

自分のレビューを振り返っていて、横溝正史の金田一耕助が登場する映画は、ほとんど全て(昔の片岡千恵蔵版とかはさすがに追っていないが)レビューしているにも関わらず、本作だけ完全に忘れていた。市川崑監督作品>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

-

ごめんなさい。断っておきます。私、本作は未見です。
「最近、何か面白い映画はある?」と知人の女性に聞いたところ、「『ヤムチャ友達』という映画が良いらしいですよ」と教えてもらった。
ヤムチャって、あの蒸
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黄金の七人(1965年製作の映画)

4.0

「今年の漢字」は「金」に決まったらしい。
バリ五輪の金メダルラッシュ、裏金問題、金目当ての闇バイトなどが、選ばれた理由だとか。しかし、オリンピックのある年はいつも「金」が選ばれている気がする。
一般投
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疑惑(1982年製作の映画)

3.5

「紀州のドン・ファン事件」で、元妻の早貴被告に「無罪」判決が出ました。
そこで思い出したのが、本作。
数多い松本清張&野村芳太郎の傑作群の中の一本。両者はシリアスな作風で知られるが、本作はコメディテイ
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ブレインストーム(1983年製作の映画)

3.5

「ウェストサイド物語」(スピルバーグのリメイク版ではなく元祖のほう)のヒロイン、ナタリー・ウッドの遺作。1981年、本作の撮影中に事故で亡くなったのだ。
監督は「2001年宇宙の旅」や「未知との遭遇」
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公式長編記録映画 日本万国博(1971年製作の映画)

3.5

来年の「大阪・関西万博」があまり盛り上がっていないようなので、本作を観て1970年万博がいかにすごかったか振り返ってみても良いのでは。
みんな三波春夫の「♪こんにちは〜こんにちは〜」は知っていても、来
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.5

塩タン食べたいな〜とか思いながら、ふと本作のことを思い出し、あの映画ももう一度観たいな〜と思ったのだが、配信がなく、それではとDVDを購入。家に届いた〜と思ったら、アマプラで配信が始まっていた。こうい>>続きを読む

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.5

小高恵美が好きだった。
ゴジラファンには申し訳ないのだが、本作で「ゴジラ死す」と聞き、シリーズも終わりなのだと思った時、ふと彼女のことを考えた。
1989年の「ゴジラvsビオランテ」から1995年の本
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アルジャーノンに花束を/まごころを君に(1968年製作の映画)

3.5

原作があまりにも有名で、あまりにも傑作。よくあの小説を映画化しようと思ったものだと、そのチャレンジ精神は評価する。
私はダニエル・キースの原作を後に知ったのだが、ある世代以上の方は、特撮ヒーローもの「
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マジック(1978年製作の映画)

3.5

とても古い映画だが、アンソニー・ホプキンスはこの頃から狂人演技が板に付いており、後のレクター博士役を彷彿とさせる。
腹話術師が人形と自分の境目がわからなくなる一種の多重人格ものである。
なぜ本作のこと
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地球へ・・・(1980年製作の映画)

3.0

1980年のアニメ映画。タイトルは「テラへ…」と読む。当時はダ・カーポのテーマ曲と共に話題の作品だったと思う。観たと思うのだが、内容は覚えていない。
ただ、「ガキ使」でダウンタウンの松本人志氏が、娘さ
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.0

当時、日本中の中高生男子を虜にした薬師丸ひろ子の代表作。その後、何度もテレビドラマ化され、橋本環奈で続編も作られている。
薬師丸ひろ子さんも還暦を迎えられ、この傑作をリアルタイムで観た者たちも…あまり
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探偵物語(1983年製作の映画)

3.4

同名の松田優作のドラマとは全く無関係。原作は「セーラー服と機関銃」と同じく当時の大流行作家・赤川次郎。監督は「遠雷」の名匠・根岸吉太郎。
原作のユルさ(弱さ)からか、かなりアレンジされている。「ドジな
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.5

薬師丸ひろ子のキャリアの中でも、澤井信一郎監督作の中でも傑作であることは間違いない。
た〜だ〜(粗品風)、原作を劇中劇に押し込み若手女優の成長譚とした脚本家•荒井晴彦の「したり顔」が見えてくるようで心
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5

かつてテイタム•オニールという美少女がいた。美少女といっても顔はそばかすだらけ。でも本作を観れば、みんな彼女に心を奪われるだろう。JUDY AND MARYの「そばかす」を聞くと、「るろうに剣心」では>>続きを読む

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

4.0

ドラマ「SHOGUN将軍」のエミー賞受賞。「十一人の賊軍」「室町無頼」の公開。「侍タイムスリッパー」に対する評価。今、まさに時代劇が見直され、ブームが起きているとか。
一時期、廃れていたものが再評価さ
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大脱走(1963年製作の映画)

4.1

昔、年末には必ずテレビ放送があり、「洋画の忠臣蔵」などと呼ばれていた。
と言っても、今の人には「忠臣蔵」がわからないと思う。元禄時代、主君の無念を晴らすため、家臣が一丸となって仇討ちをする物語。ちなみ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.5

年末になると、各地で行われるベートーヴェンの「第九」コンサート。
「第九」を聞くと思い出す映画も多い。本作もそのひとつ。他にもずばりベートーヴェンの第九製作過程を描いた「敬愛なるベートーヴェン」今敏監
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野性の証明(1978年製作の映画)

3.5

角川春樹、薬師丸ひろ子を見出してくれて、ありがとう。ぞれまでの子役(少女役)にはなかった存在感。主役の高倉健を食っている。「お父さんの誕生日にケーキを買ってきたのに落としちゃった」と泣くシーンは死ぬほ>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.8

その後、ドラマ、アニメ、リメイクと、何度も映像化されているが、その原点とも言える傑作。
当時、原田知世はまだ15歳。透明感が半端ない。昔、大林宣彦監督は「人生で15歳というのは1年だけなんです。だから
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