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百花のohのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
2.5
機内にて。
肉親の認知症を描いた映画。子どもからしたら、何度も繰り返し同じことを言わなければならない苛立ちや遣る瀬無さ、頼る先のない孤独を想起せざるを得ない話だった。テーマとしては在り来りなのかもしれないが、どうにも救われない気持ち悪さも内包されていたように感じる。一方で、女性としての生き方についても考えさせられる話だった。何を優先して生きるべきか、自分は自分のことを客観視することが出来ているか。そんな、今の自分の在り方に迷いのある女性は痛いところを突かれた感というか、あまり触れてほしくないような、どことなく決まりの悪さを覚えてしまう感覚があった。
母親のメモを見つけた泉の目から流れた涙の勢いには胸が締め付けられた。菅田さん名演。
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