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ドキュメント サニーデイ・サービスのohのレビュー・感想・評価

4.1
サニーデイのライブは7/1郡山のdokidokiツアーが初参戦で、そこからあの熱量に圧倒されてドキュメンタリーを観に行った。大学の頃に出会い、うっすらとアルバムを聴く程度のバンドが私の中で確かに輪郭をもったのはあの日だった。
しかしなんと魂の13連勤でどうしても昼間の上映に行けなかったので、平日レイトショーを決め込むことに。これは本当に健康によくない(心の栄養にはなるが)。
開幕コンビニのコーヒーが胸熱で、サニーデイの音楽に対する熱さ、奏でられるメロディ、周囲の人の温かさ…全てよかった。私はオリジナルメンバーの丸山晴茂さんがいた頃のサニーデイをよく知らないけど、本当にたくさんの衝突があったんだろうなあということはよく伝わった。曽我部さんは、ツアーのときに何度も何度もありがとう、と言ってくれる方で、恋愛のうたも多いし字もカワイイ感じだから、勝手に、温厚で穏やかな人だと思っていたけど、本当は全然違うのかもって感じた。人の一部だけ見て全てを知ったような気になるなって話なんだけど。音楽への真摯さ、熱さ、矜恃…そういったものが確かな質量で形作られた感覚。あとはずっと田中貴にドキドキしていた。穏やかでやさしい空気をもつこの人が、本当にサニーデイを大好きだった(今もだけど、解散当時)って、それだけでなんだか涙が出ちゃいそうだった。大工原さんもピッタリハマってる!
個人的に嬉しかったのは「本日は晴天なり」からふたつのハートが聴けたこと。そして冒頭、赤いハートの風船が飛んでいくシーンから勝手に想像していた風船讃歌がラストまでなく、「あれ?風船ないの??」と落ち込んでいたところでの…ね!よかった!!
猪苗代のオハラ、行こうか迷ってたけど背中を押されて買ってみることに。30周年おめでとう!
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