空から家へ、そして家から空へ。定期的にパッパッと訪れる瞬きのような一瞬の黒い画面。『エンター・ザ・ボイド』と同じく“目線”の共有だとしたら…
恐らく天から降りてきた天使か、気まぐれで訪れた悪魔の視点だろう。
しかしノエ、どうしちまったんだ。去勢されちまったのか?
圧倒的暴力は?ゲロが出そうなほどえげつない性描写は?
なんだよこの優しさ満点のあたたか〜い視点は。
と思ったら、いつも通りのドラッグ描写があって少し安心した。少しね。
母がアルツハイマーになったことがきっかけで作った映画とのこと。
血の繋がった家族のこととなれば、悪魔も人間になるということだろう。
隣のおばちゃんが号泣していた。
自分はただただ落ち込んだ。