この映画もまず予告編を観て興味を持ち観てみました。
やはり、一定以上のクォリティーの映画はきっちり「キャラ設定」がされていて、観ていて安定感がありますね!
冒頭のトレーニング中の兵士間の短い会話で関係値や背景の説明がしっかり成されていて、映画の展開に期待が膨らみました。
内容としてはタイトルの「アンブッシュ」(待ち伏せって意味らしいです。)をされた仲間の部隊を救うべく、UAE軍が一体となって戦う実話ベースのストーリーです。
まあ、UAE版「ブラックホーク・ダウン」ってのが分かり易くイメージしやすいと思います。
ですが、この映画には他のこの手の映画には無い個性的な部分があり、非常に考えさせられる結果となりました…(良い意味で)
そしてこの映画のリアリティーを高めているのではないか?と、感じました。
その個性的な部分とは…
「圧倒的UAE軍の弱さ」です。
後に説明をしますが、ま〜あ現地反乱軍にチンチンにボコられます!
戦争映画、特に「アメリカ軍モノ」を多く観られている方は多分若干のイラつきを感じるかもしれません。それくらい後手後手に回ります
私ももれなく、余りの後手ぶりにイラつきながら観ていたのですが、途中から気づく事ができました…
「あれ?これって冒頭からきっちり仕込まれていた設定なんじゃね?」と。
分かり易い部分を幾つかあげるならば、前提として「お下がりの兵器」なんです。
ですから、装甲車の故障があっても説明書を見ても解りません!2018年であるのに、アパッチ1機が貴重品のように扱われてます。ドローンも「偵察」のみで「爆撃」は出来ません。対スナイパー対策も成されてません。そもそもに戦術が未熟です。
「え?ハンバーガー・ヒルなん?」と…
そう!兵器も戦術も2〜3世代遅れてるんですよ…
そして映画を見終わる頃には、ふと思うのです…「そりゃアメリカドヤるわな。」と。
是非、「大国基準ではない、戦争の現実」
を垣間見る事が出来るので一度は観て欲しい作品だと思います。
個人的にはオススメです。