tetsu0615

劇場版ラジエーションハウスのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全くダメというわけでもないが、やはりツッコミ処とうーん…は否めない映画

ドラマも好きだし、原作も好きなので映画化というのは良いとは思うが、果たして映画化するような内容…?という感じ。
交通事故による妊娠中の女性を巡るエピソードや離島で検査が出来ない中で協力しあって旧式のレントゲンを撮影するエピソードなんかはラジエーションハウス、放射線技師らしさがあるように思えたが、未知の感染症疑惑はやりすぎというかここでやるエピソードではないように思う。水が怪しいのなんてすぐに分かるし、甘春先生はパニックになっていて特定出来なかったがラジエーションハウスの面々が来ても、気づいたのは彼らの検査ではなくちょっとした住民の違和感というオチは良くない。病の写真家としての彼らのスキルが全く生きないクライマックスではあまりにも良くないのではないか?

まあ、お馴染みの面々がワチャワチャしてるのはとっても良いのだが、広瀬と五十嵐、甘春の三角関係の決着も唐突だし、それなら広瀬の一歩を進むエピソードをもっと主軸に置くなり、その過程で五十嵐と甘春がきちんと幼なじみとしての再会とその絆を描いて欲しかったようにも思う(もしくはその辺をスペシャルドラマで描いて引っ張りつつ映画ではもっと別のエピソードにするとか)

映画ということで、人の目を引く、未知の感染症や病院封鎖などの要素を盛り込んだのだろうが、上手く活かせなかったかな?と思ってしまうし、甘春先生を離島に引き離すという動機だけのために、父親のキャラクターを殺してしまうのは愛がないなと。
それであれば、離島で父親も原因不明の病気になって、住人にも同じ症状があるけど、どうしたら…という感じからラジエーションハウスの面々と甘春先生が協力するとかでも良かったのでは?
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