このレビューはネタバレを含みます
普通におもしろい!全然期待してなかった分驚かされた。
ジャンルが私好みだったのもあるだろう。
私はトイ・ストーリー3や今敏監督作品が好きなのだけど、本作はそれらに通ずるものがある。
イマジナリと呼ばれる空想上の存在たちの話。彼らは人間が大人になるにつれて忘れ去られてしまう存在で、通常は消えてしまうが、彼らには人知れず国があった。
アマンダのイマジナリであるラジャーが主人公。イマジナリを食べるミスターバンティングから逃れる最中、アマンダは事故で意識不明に。
一人になったラジャーは仲間と出会い、アマンダの元へ戻り、バンティングと対決する展開。特にエミリ消滅はビックリしたし、レイゾウコ登場シーンは熱かった。
ラジャーはアマンダが父を亡くした時に作り出したイマジナリであり、ラスト父の喪失を受け入れたアマンダはおそらくラジャーをもう必要としなくなったのかもしれない。こういう発達過程や喪失の受容を描いてるとこもすごく好みだ。
作画も安定してるし、バンティングの怖さや、イマジナリのかわいさも十分に表現できていた。
あまり悪いところのない良作。スタジオポノック史上最高の出来でしょう。