ハンスウ

ザ・コントラクターのハンスウのレビュー・感想・評価

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)
4.0
「ジョン・ウィック」のスタッフが仕掛けるアクション大作ってことなんですけど、監督も脚本家も「ジョン・ウィック」とは関係なさそうだし、具体的にどのスタッフが「ジョン・ウィック」なのかというと制作会社がジョン・ウィックと同じなんだそうです。ジョン・ウィック以外には「ホテルムンバイ」なんかもやってた会社だそうです。

一歩間違えばB級アクションっぽくなりがちな映画ですけど、一応、そういうちゃんとした会社が作った映画だけにギリギリの線を保ったままクオリティの高い作品として仕上がっていると思いますよ🤔 それでなんでこんなに評価低いのか、なんでB級ぽさがチラチラ見え隠れするのかというと、地味なんですよね。出演者もわたしは知らない人たちばっかり。かろうじてキーファーが出演していましたけど脇役に徹していて偉いなあと思いました。

キーファーはまだテレビドラマが映画より下に見られていた時代にドラマで一時代を築いたスターですよね。今でこそ率先してテレビドラマに出演するハリウッドスターは多くなりましたが、キーファーが「24」をやってなかったら、ここまでTVドラマが盛り上がることもなかったんじゃないかな。

それで今作、じっくり丁寧な冒頭からゆっくり進みます。アクション映画だからいきなり始まる方がわたしは好きですけど、この映画ののんびりテンポは好きです。脚本家による実体験なのか取材によるものなのか、軍隊の形式ばったところを地道に描いています。根っからの軍人である主人公が辞めさせられるところから、家族の関係まで実にじっくり丁寧に描写は続いて、あ〜、家には借金もある。金がないどうしようってなるんですよ。それで民間の軍事会社に入って初めての任務にあたるところからようやくアクションが見れるようになります。

だけどこれは映画なので😄 ことは順調には進まず、なんかおかしい。どうなってるんだ?? っていう展開で、少なくともわたしは目が離せなくなりあっという間のクライマックス。といってもクライマックスも地味ですよぉ。でもおもしろかったです。大ウソとフィクションの楽しさが詰まった映画だと思いました😊
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