ぐみ

サバカン SABAKANのぐみのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.0
劇場に行くは良いがどれを見ようかと皆さんのレビューがめっちゃ高いのが気になって鑑賞しました。

私には地方の田舎があるわけでも、自然の中を駆け回った記憶もあまりないのに、どうしてか懐かしさをちゃんと感じる描写。
コイン事件のあの歯痒さとかすっごい身に覚えがある。キン消しはわからないけどペットボトルにくっついてくるフィギュアとかお菓子のランダム玩具とかに愛着をもって熱が入る感じとか。ポスターにチューしちゃうの見られちゃうあの一生忘れない恥ずかしさとか、似たような事ってあるんだな。
そしてあんな大人っぽい子が、笑えるようになった海辺のシーン。事件前の想いと逆の行動をしてしまう主人公の気持ちもすごくわかった。本当に色んな感情が、それとなくどんどん詰め込まれてラストを迎え、マスクがびしょ濡れ。肩が震えそうなくらい感情移入してたのは久しぶりのことです。
お父さんのぶっきらぼうなのに、いつも子供をよく見て背中を押し、男なんだからと正すところとのギャップというか。その後の女性陣二人に抱きしめられる子供たちの描写もよかった。
うーん。この味がわかる?日本人で良かったと思うし、タイトルも面白いし。

このアプリユーザーの方々のレビューでまた一つ、素敵な作品に出会えました。
素敵な邦画でした👏
ぐみ

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