人と比べたり、俗に言う生きづらさみたいなものに触れたことのある人には通じるのかなぁ。とっても大きく感動させられるとか泣けるとかではなく、それでもなんとなく頷いたり少し驚いたりしながら鑑賞してた。
絶望や孤独、苦悩の色が画面から滲み出てくるようですこし苦しかった。水は水なのに、なんかちがうものみたいに見えた。怖いようで美しくて、繋がりで、難しかった。
誰にもわかってもらえないこと（思い込みも含め）って、この作品のような事象じゃなくても私の周りにはたくさん転がっていて。自分もみんなも、それと闘ったり慰め合ったり否定したりしながら生きてるんだよなぁって思った。
人を傷つけたり、犯罪を犯すことは誤りであることも描いていることが行き届いていていいなと思った。
なかなか言語化するのが難しい心理を、丁寧な表現で伝えてくれるような作品。人に敏感で打たれ弱く疲れやすい、でも負けたくないし普通でいたい、みたいな自分のような人がいたら、届いてほしいな。
