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サバカン SABAKANのbayuyuのネタバレレビュー・内容・結末

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

食べ終わったサザエの貝や、誰かが飲んだ異国の珍しい柄の缶が、後々見てみるとなんともないガラクタに見えてしまうのは、
それを手にしたその時のことを、忘れてしまっているからなんだな、と思ったし、
それが少し寂しい

あんだけ一生懸命に集めて懐に収めていたときの気持ちはきっともう戻らないし、
でも、逆に要らないと分別したり、手離せるようになったのは、手元になくても何かを守れるような強さを歳を重ねるに
つれてもったからだとも思う


「走るって決めろー!」
走らない走れないじゃなくて走るって決める
今のわたしにはグサグサ刺さるような言葉で大切だった


何か照れ臭い本心を言う時に、一度口をぎゅっととじ、舌を回す姿は子供っぽくて、かわいかった

100円玉の価値と、悪いことをしたら刑務所に入れられるっていう子供の感覚

エンドロール中にも思い返すことなく涙がポロポロ流れる映画は、わたしにとって大切なものがあるんだなあて思うけど
共通点はなんだろうなあ

友達って目的を果たす為に一緒にいるんじゃなくて、一緒にいて楽しいから一緒にいるんだろうなあって
自分たちの作ったルールで遊ぶゲームや、しょうもない出来事に笑ったりして
そういうことだよなあ誰かといるって
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