aihona

サバカン SABAKANのaihonaのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
5.0
邦画の夏映画にハマりそう。
実際に自分も体験したことのある空気感は日本の映画じゃないと感じられへんかもと思った。

草彅剛の使い方が贅沢で、ちょっとしか出てないけどこの映画が良すぎてミッドナイトスワンも見たくなった。

大人になった時代から昔を思い出す設定で映画が始まるので、未来の姿を見てしまったあとに少年時代を見るなんて、ずっと切なさを横において見なければいけなかった。
微笑ましいときも悲しいときももどかしいときもずっと切なかった。
と思いきや、ラストはまた心を温めてくれる。

サバ缶の使い方、サバ缶の役目がまた何とも良い感じなんです、、、
めっちゃ主役ではなくって、別に仲良くなったきっかけでもなくって、本当に、ああやって出されたらタケちゃんを思い出すよなって感じられる。

あと、みんな演技がめっちゃ良い。
ヒサちゃんはほんまにあんな子なんかなって思うし、よたよたわざと歩く感じとかちょっとどうしようみたいな顔とか、子供時代にちょっとした気がしないこともない。
タケちゃんはほんまに演技が上手いな、、、
ちょっとボソッと囁くみたいなシーンですごく衝撃を受けたことだけ覚えてる。
ヒサちゃんの家族もまあ良い。とても良い。カアちゃん!って感じのお母さんとトオちゃん!って感じのなんとも情けないお父さん。かわいい弟。
ヤンキー以外みんないい人なんよねええええ
ラストに見送りに来たあの人も更に涙を誘った。

そして何と言ってもエンドロールの曲が世代過ぎてめっちゃ泣いた。
あのカバーは初めて聞いたけど、昔弟の卒園式でお母さんたちが一生懸命あの歌を練習してて、そのとき当日10歳くらいやったけどもう既にあの曲で泣いてた。
それからほぼ20年経ったけど、未だにあの歌を聞いて考えることも思うことも感じるあの切なさも変わってない。
わたし大人になったけど変わってない部分もある。

メモ
僕の夏休み
スタンド・バイ・ミー
おもひでぽろぽろ
aihona

aihona