このレビューはネタバレを含みます
予想以上に良かった。
面白くて楽しくて切なくて…。
作文が上手で、国語の成績だけが良かった久ちゃんは、物書きになった。
久ちゃんにサバ缶寿司を作ってくれた竹ちゃんは、寿司職人になった。
少年二人の、ひと夏の小さな大冒険。素直になれない少年竹ちゃんの、精一杯の友情表現が可愛くてたまらない。
竹ちゃんのお母さんが交通事故で亡くなる場面は、まさか…と思ったが辛すぎる。
竹ちゃんとの駅での別れのシーン。列車を見送った久ちゃんが、迎えに来た父親の胸で号泣するところでは私も泣いた。
尾野真千子と竹原ピストルが演じる、久ちゃんの両親は、口も悪いし手も早いが愛情たっぷりで最高だ。
なんと言っても子役二人が素晴らしい。
そして、映画のストーリーとは直接関係ないが、エンドロールのキャストクレジットが、草彅剛からでなく、子役二人の名前で始まるのがいい。草彅剛がトメではなく、岩松了(みかん農家のおじさん)なのもいい。この人は出番は少ないが、重要な役どころだ。
サバカン寿司を食べたくなった。
そして、長崎に行きたくなった。