シネオ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのシネオのレビュー・感想・評価

2.8
米アカデミー賞でも作品賞をはじめ、各部門を総なめしたので、いろいろ確認のため2回目の観賞です。なんでもアリになりがちなマルチバースものは大の苦手なのだけど、この作品は異次元世界が今までになく無数に絡まり合ってもうぐちゃぐちゃ(笑)やっぱり理解不能でした。。

無限カオスな世界をビジュアライズした演出は確かに見事だけど、ストーリーは説明不足でラストはやっぱり愛で締めるのねという雑さ。長すぎる尺を難解な展開が続き、寝ちゃってる人もチラホラ。

イマジネーションが溢れているのと、クリエイティブな挑戦を感じるのと、人種やLGBTや生活苦などのテーマが、ツウ好みなアカデミーにウケたのかな。個人的に作品賞はエルヴィスやバビロン(ノミネートされなかったけど)の方が熱量を感じましたけどね。

とはいえ主演女優賞のミシェール・ヨーと助演男優賞のジョナサン・キー・クァンの受賞スピーチには感動しました。アジア系で役に恵まれなかったジョナサンは、インディジョーンズから見事に復活できて良かったね!

受賞作だからとハードル上げるとキツイけど、米アカデミー賞の潮流を探るには興味深い作品です😊
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