一粒万倍日

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの一粒万倍日のレビュー・感想・評価

3.0
映画の予告ではあまり興味はそそられてなかったのですが、2023年アカデミー賞作品賞はじめ7部門を制した作品ということで鑑賞してきました。

コインランドリーを経営しているミッシェル・ヨー演じるエブリンの家族が、税務監査や親子関係のイライラを抱えながらマルチバース(多元宇宙)を行ったり来たりする。

そのマルチバース展開が忙しすぎて理解が追い付かなかった。

マルチバースの中のありえたいくつもの人生のシーンも、感情的にはどうなのかを考える間もなく場面が飛んでいく。

奇想天外過ぎてよくわからなかった。

最後は親子間の絆が深まったみたいだったけど、私には唐突すぎて…。

独立系スタジオ「A24」の低予算での独創性が高く評価されたとのことだけど、遊びの様な映画に感じてしまった。
そこも作品の良さの理解が追い付いていないのだと思う。

ですが、ミッシェル・ヨーはオスカーに相応しいのかもしれない。
キー・ホイ・クァンも良かったのかも。

アジア系俳優の受賞は喜ばしいことと思うけれども、私にはアカデミー賞のイメージが変わる映画でした。