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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmzkのレビュー・感想・評価

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マルチバースの理論はわからないが、ストレートな人生讃歌と受け取った。人生は取捨選択の連続だ。正しいのか、間違いなのか、それはわからない。人生の帰結は最悪だが、過程の出来事に救われた。転げ落ちる日々だが、人生の結末は幸せだった。どちらもあり得るのなら、現在を愛したい。マルチバースは、可能性と想像力の暗喩と捉えられる。人種、性別、種族、生物の概念も飛び越える。それらに思いを馳せれば、視野も広がる。まさに「多様性」の現代的な映画だが、笑いは下品だ。ダニエルズなりのバランス感覚は歪だった。
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