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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのchihoのレビュー・感想・評価

5.0
最初ちょっとこれは観るの大変かなと思ったけど、頭使わなくて大丈夫なやつで、むしろ体験型で誰でも吸収できるやつだった。
これわかってて作ったなら相当すごい。
脚本とか調べたらADHDの人ってあって、武田双雲さんもそうだけど、ADHDって言われる人ってもう私が通れないでぐるぐる回ってるところをスコーンと突き通ってて、いやすげえなと思う。

どの世界にもいない惨めな人生を歩んでいるエヴリンは、他のエヴリンたちのいわば自己犠牲のようなものであって、ワンフォーオール的な役割だ。
大より偉大なる最小のもの(小指)、最低にして最高のものがここに描かれている。
深く落ちたものほど高みの高さを知っているからだ。

カオスに見えるけどカオス的な世界を理解して作られてるから、柱(象徴やシンボルみたいなの)がちゃんと備わってて、やべえやっぱりわかってて作ってると気付かされるたびに驚嘆した。
私にしたらララランドとかの映画の方がよほどカオスだった。

なんでわかるの?てか、やっぱりそういうことだと信じていいのか⁈となるストーリーだった。
また観たい。忘れた頃にまた見て第三の目を思い出したい。

あと、最初から最後までミシェル・ヨーが浅野温子に見えて仕方なかった。
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