思ってるよりくだらない部分もある、SF要素を取り入れた壮大な親子愛の話でした。よくこんな脚本を思いついたな…そしてそれを映画にしようと思ったな…。
ミシェル・ヨーの目つきが前半と後半で全然違う。ステファニー・スーのいろいろなコスプレも可愛い。
鑑賞後に「マルチバースはインターネットの比喩」という考察の記事を読んで「なるほど」と思った。現実に「意味のある時間」はわずかしかないと思いがちで、どんな自分にもなれるネットにのめり込みたくなるけど、ちゃんと目の前のことに向き合うことが大切。あと、ベーグルは「無」「ゼロ」という意味があることから、ジョイの虚無感の象徴にもなっている。
初見はくだらなさが際立ったけど、考察を読んでからもう一回見直したくなった、不思議な魅力のある映画。
親子ケンカで周りが巻き込まれる図式はエヴァも思い出した。