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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのKのレビュー・感想・評価

3.8
多元宇宙を自由自在に行ったり来たりする、それはきっと『なめらかな世界と、その敵』をハリウッドのアホみたいな予算で映像化したようなとてもこの世のものとは思えない最高な映画になる、しかも監督にダニエルズが据えられてるならどう足掻いてもハズレる訳がない、と期待したけれどどうも私はそういう未来とは繋がらないバースの住人らしかった、南無三。早く腕折らなきゃ。こんな繰り言を長々言えている時点で認めざるを得ないけど結構普通に楽しめた。悩み事を究極的に突き詰めていくと何もかも無意味に感じて全部どうでも良くなってくる、ってことへのアンチテーゼと思うと、何らかの救いにはなり得る気もした。カーディガンなのかセーターなのかよく分からない服の背中にどでかくPUNKって書いてあったのを見た時に色々絶妙にピンと来ないけどまあそういうノリなのね、と勝手に了解した。素敵なアトラクションでした。
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