那由多

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの那由多のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

✳︎Everything everywhere all at once✳︎

私の好きな映画紹介をTwitterでしている人が“自分が「何者」にもなれないと気づいてしまった時に観る映画”とあげていた

自分が選択したことにしか意義を見出せない、見出そうと必死に取り繕った過去。でも選択しなかった意義も一緒に考えれるようになっただけで苦しいものがグッと減る、あの時の失敗も選んでしまった自分もサイキョウだね。

過去の私ならこの映画を見てもよく分からなかった、で終わった映画だったと思う。
でも最近は人との関わりを意識して、本を読んで、何者にもなれない自分を肯定できて。この映画は大切なことをありあまるほどに教えてくれている素晴らしすぎる映画だと思える。

前にすごい話題になっていたのにこの映画をその時見なかったという失敗、選ばなかったこと。今はそれさえも意義を見出せている。

-ここからは作品の言葉、ネタバレ-







-「もしかしたらどこかにあるのかもしれない。自分たちがうんとちっぽけな存在だと感じられるような新しく偉大な発見が。あなたがなぜこんなことまでして私を捜したい理由を説明できる何かが。そして何よりもどんなことがあってもあなたとここにいたい理由が。
私はどんなときもいつだろうとあなたとここにいたい。」
-「どこにでも行けるのに。どこか別の場所に行けば私よりマシな娘がいるかもよ、ここにはほんのわずかしか本当に意味のある時間なんてないんだよ」
-「だったらせめてその瞬間を大事にする」
那由多

那由多