那由多

思いやりのススメの那由多のネタバレレビュー・内容・結末

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

あらすじと最初の何分かをみたときの感想は「あぁこれ介護の話か、うわっそうだ介護の本質ってそこだね」って介護に重きを置いて見ていた。

でも2人が旅について話が出たその時から視点がガラッと変わった。「あぁこれは別に疾患なんて関係ない、人間がより鮮やかに人生を送るための話だ」と自然に思えた。
何か新しいことを始める時はいつでも疑心暗鬼になる。そこで得られるメリットより数倍多くのリスクを考えてしまう。でもそこで止まったら新しい価値観は得られない。これは自分にも似ている所だった。
ならどうするか、そのリスクの対処方法を細々考えてできるだけ不安が少ない状況にする。これは当たり前のことだけれど難しい。

でも「そんなこと考えたってしょうがないじゃん!!」とか「俺がいるから大丈夫」っていう人が周りにいる、その人達のおかげで無理矢理踏み出させられる経験もとても大切。

超現実主義な捻くれ者トレヴァー、温かく父性に溢れるベン、明るくポジティブなドット
1人がかけてしまったらこの素敵な物語は生まれない(これは他の登場人物もではあるけど特に)
みんな違ってみんないい温かい映画

時折でるブラックジョークとか思わぬ出会いとか諸々くすくす、時には吹き出すほど笑えて楽しかった
那由多

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