だんごむし

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのだんごむしのレビュー・感想・評価

4.4
Conflict は愛の証だし、
Conflict leads to love and connection.
Conflict は関わろうとすること、関わろうという意思の表れだもんね。
Conflict はembarrassing だし、時間もエネルギーもかかるけど、それでもあなたに向き合おうという、愛と意思の表れ。

だから、自分がどうしたいかを、自分の言いたいことを、あきらめずに相手に突きつけることは、愛なんだ。

母と娘が真っ向からぶつかり合って言いたいことを言い合う(特に母が娘に、だけど)シーンをみて、初めて気づいた。

人と向き合って、人に言いたいことを言うのを避けてきた。全てがうまく行って、nice になるよう、自分を引っ込めてきた。けどそれって、本当に関わり合うことを諦めちゃってるし、愛じゃないんだなって。

演劇の授業で、怒鳴りあうことがなぜ愛につながるの?っていうのがわからなかったけど、わかった。

Conflict and aggression is not a negative thing.

ぶつかりあうって大事なんだな。愛し合うには。

そのシーンでは二人のエネルギーが真っ向からぶつかり合ってた。
こういうことか。目指してる繋がりっていうのは。なんか初めてしっくりきたかも。


ぶつかり合い、取っ組み合いは避けて通れないんだな。それが意外なことに近道なんだな、愛と理解への。言いづらいこと、言ったら気まずくなることを相手に向かってぶちまけるっていうところを通る必要があるんだな。

このシーンでも「気まずいね」っていうセリフがあった。this is so awkward.

人に迷惑をかけるのは良くないと思ってたけど、これも一つのつながり方。自分だけでなんでもできるからって自己完結するんじゃなくて、自分のできないところを補ってもらったり、相手にとって迷惑のかからない、「相手にとって理想だと思われる自分」からはみ出ることが、コネクションの一歩なのかも。

自分が、コネクションと逆だと思ってたことがコネクションに繋がるんだ。おもしろいな。

日常の中でも今までしてきた行動の癖から抜け出すことで何かが変わるかも。例えば、人とぶつかり合って、言いたいことを言うのを諦めてきたのをやめるとか。言いたいことを言う、関係が破滅するのを恐れずにぶつかる、とか。
自分のいつもの動きを脱したところに何が待ってるか、おもしろい。


そして、honest な意見を言うことは、私が思ってるより、value されてるんだな、と気づいた。表面上を取り繕うよりも、honest な意見をいうことは勇気があるし、見てて応援したくなる。
だんごむし

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