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すずめの戸締まりのCOOHのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.3
これは少女の成長と救済のロードムービー
救済されるのはすずめだけじゃなく、私たちにもその手は伸ばされていると感じた。

予測できない地震や水害、毎週のように訪れる台風や記録的な猛暑…現実世界にも理不尽なことや普段は意識していない不安はあって、その中で、その土地で日々を重ねていく。
「いってらっしゃい」「いってきます」と声をかけあう、そういう形ない言霊や人の活気が街を作っているんだろうなと思ったりした。

「あなたは光の中で大人になっていく、それはもう決まっていることなの」
私達は失ったモノを数えるような日々を「戸締まり」して「明日」を造っていく。
生きている限り生きなきゃいけない。
どんな事が起こっても、死ぬまでは明日は続いていくから。
そんなメッセージを感じた。
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