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ある男のCOOHのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.5
いい意味で疲れた…
凄く集中して見た

自分を自分たらしめるモノはなんなのか
名前?家族?関わる人?経験?
一体何をもって
私は自分や家族や友人達を認識しているんだろう?
同じ時間に生まれ、同じ土地に生きて、同じ名前だったら
側から見て、個人を判別できるのか…?
もはや名前なんてただの記号でしかない…?
作品を見ながらそんなことをグルグルと考えたりした

石川作品、今作も光がとても綺麗
空気をたくさん含んだような画と
時折のドキュメントタッチ演出と
錚々たるキャストラインナップと
テーマのシビアさのギャップがエグすぎる
いなくなってもそこにいる家族と
そこにいるのにいない家族の対比
そして追い討ちをかける今作の終わり方…
いや、えっぐぅ…

背中がゾクっと、ヒュっとなるような
絶妙な不気味さとリアルさ
これからも楽しみにしたい
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