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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのCOOHのレビュー・感想・評価

4.7
とてもとてもよかった…(余韻がすごい)

冒頭の嵐のシーン荒波や雨の描写、飛行音や銃撃戦の音の立体感にやられた。
もうめちゃくちゃ力込めてこだわってるのがわかる。そしてTVシリーズ同様ちゃんとOPを作ってくれて嬉しい。

テーマとしては、原点回帰かな?
シビュラ統治下にて人が人らしく幸せであるとはどういうことか?を問うていると解釈。
1期槙島とはまた違った角度からの問いかけ方が面白く、考えさせられた。

監督が10年やってきたから描ける作品と言っていたのがよくわかる。
砺波の主張をリアリティをもって考えられるほど現実世界も進歩している。
現実の情勢背景や技術の進歩に加えてこれまでスタッフが積み上げてきた信頼が、砺波の説得力に繋がっている。
PSYCHO-PASSの世界はもうただの絵空事ではないんだろうな。


以下ネタバレ含む↓

常守朱にここまで背負わせるかと思いつつ、朱ならできるもんな、と思ってた。でも、ラストの涙をみて「常守朱だってただの女の子じゃん…」と。
立場上必要な立ち振る舞いをしてるだけで、つらいことはつらいし、やりたくないことだってあるよな…でもそれを選択したのも自分だもんな…朱ぇ……!!の気持ちが爆発。
と同時に、やっとやるべき事を終えて雑賀先生を想って泣けたんだな……からのエンディング…!!!この情緒をどうしろと!!!!

そして、「必ず迎えに行く」からのFIラストの「迎えにきた」の流れ。4年越しに「すまん」の意味が理解できてもう…もうっ…うっ涙

10年の節目にこんなに重厚で納得の良作を生み出してくれたスタッフに感謝しかない。
これからもPSYCHO-PASSが好きだ!!!
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