新海誠作品は、彼が有名になってからのものしか知らないけれど、今回のこの作品は様々な障壁を乗り越えて、万感の思いで結末へと向かう、快作と評していい作品だった。
朝イチに観れて良かった。
予告編からは伺い知れなかった、「閉じ師」と言う職業の本質や、超克対象と言うファースト・インプレッションを抱いていたダイジンの印象も観ていて変わった。
主人公の鈴芽が成長して行く過程を描きながら、同時並行でロードムービー的な要素、変則的ではあるけど少年マンガ的要素も加味して、新海誠が「君の名は。」や「天気の子」では割愛した(或いは必要ないと当時は断じた)仕上げ型を以て完成形としたのが、本作ではないだろうか。
トゥルーエンドよりもベターなエンドを、受け止めなければいけない重いことや、過去作の主人公が行き着いた結末と、鈴芽が行き着いた結末との差なんかを見返したりしても、楽しめる人は楽しめると思う。
