のこ

すずめの戸締まりののこのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0
新海誠監督の本作を凄く楽しみに
本日、初日に鑑賞✨

自分の中では「君の名は」が一番心に響いてるので
それ以上を期待しながら😊

深海監督らしい~霊界と現生を繋ぐ扉「後ろ戸」
常世(とこよ)がキーワード
扉の向こうの世界は神や精霊、亡くなった人の思いが

「君の名」では三葉のおばあさんの名言に心ウルウル!
糸が現生と過去の、人に繋げる、人を繋ぐ~
人との結びを教えてくれましたが~

本作は「君の名」をより深く
突然の災害 3月11日の東日本大震災で
母親を亡くした幼いすずめが ずっと心の中で母を探し
心に傷を負ったまま、当時の夢を見る高校生に、

そんなある日~
イケメンの大学生、草太に「この辺りに廃墟はどこか」と
尋ねられて~
彼にひと目ぼれしてしまう💘

声だけでも、目に見えない愛の繋がりにドキドキした「君の名」の恋愛に比べて
本作ではすずめがもう草太に積極的でw
勉強も学校もそっちのけ!
ラブストーリーは10代を狙っているそうですが~
(ときめき感がなくて、彼との関係心響かず~w、こういう女の子って好みでなくて、正直ここで、すずめが嫌いに) 
カエルになった王子のように思いましたが、主人が椅子はちょっとなあ〜と!
もっとカワイイ動物の方が
カエルでも良かったのに!

また親を亡くしたすずめを引き取って育てている
40代の叔母タマキが、声優が深津絵里ちゃんだったので
興味深く 声聞いて楽しんでましたが~
すずめの態度が~恩知らずでw
お互いにだんだん成長していくのが
本作の1つのテーマでもあったのでしょう~

メインは日本各地で起きる災害 地震を「後ろ戸」
というドアを閉めることで防ぐ すずめが鍵をかけて「戸締り」をすることを
九州~東京~そして東北へと旅しながら
すずめと椅子になった草太、そしてタマキとの成長~

扉の向こうの~死の世界へ行って帰って~
またこの世に戻って 日常の生活をする喜び
東北大震災~そしてコロナ禍~
生きていることを実感するための作品だったのでしょう✨

現実的で重たい作品ですが~
私も主人も やっぱり「君の名」を超えるまでは行かなかったですね!!
わくわく ドキドキ ときめき感が~あと一息!!
題材良いし、パワーがあったけど、
見る人にぐっと来るような
心に響く、伝え方が不味かった!
廃墟になった、そこに住んでいた人々の切なさ、寂しさを、魂の叫びを聞いてあげてから〜ただ戸締まりをするのではなく!
災害の悲惨さを忘れてはいけないことも

そして、扉の中、神の領域に人間が入る時も謙虚さが最も大事なことを
決して忘れてはいけない!

監督の思いを綴った紙を読みましたが、
作品にもっと上手く映像化されてたら
もっと感動していたのになあ〜
災害の後の、美しい桜に対して冷酷に咲く〜は、桜が可哀想ですね!
神の優しさなのに!

人それぞれの感想ですが、
あの世とこの世との扉
あと一歩でした!
のこ

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