ショパンのプレリュードが心に沁みながらエンドロール!
フランスの雪深い山荘 3階の窓から落ちた夫!!
事故なのか? 妻が夫を殺したのか?
それとも自殺~??
観る前はもしかして~11歳の視覚障がいの息子ダニエルが?
いろいろ探りながら注意深く鑑賞~😊
不審な転落死で妻のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に容疑がかかり裁判に!
特に私の心に突き刺さったサンドラの言葉は~
夫に対しての怒り!
自分の苦しみを子供に押し付けている!!
(これがラストまで心にひっかりました)
それまでダニエルの激しく弾く 連打のピアノが
まるで迷道をどうしていいか分からない
心の闇の中にいるように~♬
どうしてこういう曲を弾くのかと
疑問を持ちながら観てました!
ベストセラー作家ドイツ人のサンドラは精力的に仕事をするのに対して
フランス人の夫サミュエル(サミュエル・タイス)は
牧師をしながら 完成をみない小説の執筆を!
立場が逆転!
悔しい夫は自分のアイデアを盗んだと妻に怒りまくり
70ページを270ページまで膨らませて しかも設定を全部変えたのに つまらない~男!!
サンドラの言う通り!
自分が選んだ人生に対して文句ばっかり⚡
わがままで甘えん坊 人のせいばっかりする⚡
亡くなる前日の凄まじい夫婦喧嘩も全てビデオで撮ってるし~死んでも妻を苦しめようとする
クズ男のようで サンドラが可哀そうでしたね!
本作で一番胸打たれたのは~
11歳の視覚障がいの息子ダニエル君
交通事故で視力障がいが残ったけど~
頭が良くて ピアノも弾けて 普通の子と変わりなく
容疑者になった母の裁判を法廷で見ながら
裁判官がダニエル君の心が傷つくのではないかと心配して 法廷に来なくてもというと~
11歳のダニエル君は もう僕の心は傷ついていると
しっかり母親の裁判を見る様子
そして 母を助けたいダニエル君の決心!
意地悪な見方をすれば~
父も母も失って 独りぼっちになるか~
母と一緒に暮らす未来を選ぶか~
ワンちゃんが病気になって
車の中で父親が 死について語ってますが~
まるでサミュエル自身のことのように!(息子は父の本音を聞いたような?)
ダニエルとサンドラの二人で弾く簡単にアレンジした
ショパンのプレリュードが深く心に響きながら~
ママは決して押し付けようとしない~ママのいい所をしっかり
見抜いているダニエル!! しっかりしてましたね!
エンドロールの曲もショパンのプレリュード4番が
基本形な和音から展開形の連続で~静かに 静かに~
流れの中 不協和音 属7 属9がウネウネしながら~
重要なことはぼやかしながら~確実な証拠はないけど!
無罪!はダニエル君が自分で選んだ勝利!
清々しい笑顔が、成長!
内容が深く詰まっている素晴らしい作品
ショパンのプレリュードのような組み立て!
見応えあって良かったです😊