SUN

すずめの戸締まりのSUNのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.1
《2022年 劇場27本目》
 予告編では全くストーリーが想像つかない本作。しかしものの15分ほどで見入ってしまうと共にストーリーが理解できてしまう分かりやすさ。新海監督の前作2作と比べても、かなりストーリー展開が分かりやすい作品ではないかと感じる。
 そして圧倒的な映像美。街の風景の繊細な描写、ただ光が差しているだけでも見応えがあるほどの美しさ。これを見るためだけでも映画館に行く価値は十分に。

そして本作には強いメッセージ性がある。
震災という重く、苦しいテーマ、日本に住む日本人にとってはある意味現実的なテーマを扱う。
それを非現実的な形で表現しながら見ているものに訴えかけるメッセージがある。そのメッセージを深く受けて考えさせられるものがある。

RADWIMPSの楽曲は言わずもがな良くて、作品を丁寧に彩ってくれている。

「君の名は」「天気の子」とはまた違った魅力があり、おもしろさがあり、深さがある。新海監督らしい映像美は変わらない。
素晴らしい作品でした。

【2022年 鑑賞87本目】
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