やや

すずめの戸締まりのややのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のタイトルの出し方に鳥肌がたった。
『すずめの戸締り』というタイトル自体も好き。

鈴芽も草太も演技が上手で、とくに叫び声などは葛藤や必死さや諸々が伝わってきてグッときた。
登場人物がみんな可愛らしく、正直キャラ萌えを抱きながら観てしまい、この作品の評価を1.5倍くらい引き上げてしまったかもしれない。笑
草太の元々のルックスも大好きなのに、椅子であることでクスッと笑える描写がたくさんあった。好きです…
芹澤もまた良いキャラだった。最高!

BGMも他作品でボーカルありの曲が何度もかかり悪目立ちしていたと感じたので、今回は控えめでよかった。というか普通にBGMとして良い曲が多かった。

架空の話かと思ってたら12年前…
リアルさを残しつつもトラウマを刺激しすぎないよつにだいぶ配慮してくれている雰囲気。
私も浸水地域ではない被災者だけど、そういえばあの日は季節外れの雪が降ったな。建物の上の船も見覚えが。

凄惨な映像が映るわけではないのに、たくさんの「いってきます」の重み。うまい描き方だなぁと思った。
あの日から、発した言葉がその人との最後の会話になる可能性を意識して生きているつもりだけど、改めて考えさせられた。

恐ろしさを伝えるには弱い、が、エンタメとして楽しみながらも震災を少し意識する。
トラウマにならない、二度目も観れるであろう作品で良かったな。

色々「あれはどういうことだ?」と思うところはあるけれど、私にとってはあまり気にならない程度だったので、数々のレビューや考察を読みながら1日経った今でも余韻を楽しんでいるところです。
やや

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