Makky

すずめの戸締まりのMakkyのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.2
20240210-11
どうしても見たくなって見直した。
終わり方がわかっていた分、受け取りやすくなっていた気がする。
まためちゃくちゃ泣いたけど、犠牲は誰かの上にしか成り立たないことが悲しすぎて受け取れなかっただけで、とても起きることを受け入れて、前向きに生きていくことを伝えてくれていることに気づいた。
過去ときちんと対峙すること、明日を信じて大事に生きること。良い作品だった。なんかうまく伝わり切らなかった自分が悔しい。繰り返し観てこ。
めちゃくちゃ言葉はリアルだったなぁとおもった、世界観は全くリアルじゃないんだけど、起きたことは本当に起きたことだった。あと起きるとどういうことが起きるかをみんなに教えてくれてると思うし、いつも忘れちゃいけないことだと思う。うん。

20221231
あーーなんか悔しいなぁと。巨額のお金と多大なスタッフと実力のある人が集まった作品にしてはなんか、意図が錯綜しすぎてた感じする。

新海さんの作品、毎回誰かの犠牲の上に日常があること伝えすぎでは?!ハウルの動く城と同じ展開!?!ってなるシーンめっちゃあったんだけど、どゆこと!??!ジブリへのオマージュがすごいけど、なに!?!!?3.11やるのとエンタメどのバランス取れなくて観客が困惑しない!?!?!!!

という感じで、すごく良い作品で、見ての通り割と高めの評価をつけているのに、バランスが意図して崩されたものかもしれないが、具合悪くなる系のバランス悪さだった。
映像美は本当に随一というか、過去作も凌駕しててビビった。
ジブリはファンタジーのなかで、現実を描くから心に響く。新海さんの作品は、現実のなかでファンタジーを描き、伝えたいテーマが作品としての美とリアリティのある棘で混在しえないから、観てるこっちが頭痛くなる。
よかったポイントは自分は自分しか救えないという甘えがない描写があったこと。過去も未来も自分でしか司れない。まあそんなこと言いつつめちゃくちゃ天命の話出てたがw
とはいえ、フィクション上だが考えようによっては3.11を人の力で防げるものだという設定が個人的にはどうしても受け入れられない。誰かの努力が足りなかったわけでも、なくて。天命であり、どうしようもなかったものじゃなければ、私はあのとき失われた命への気持ちの供養を知らない。

洋次郎氏の天才さは変わらず。歌詞すごくないですか。「なんで泣いてるのと聞かれ答えれる涙なんかじゃ 僕ら出逢えたことの意味にはまるで 追いつけない」この映画観た後の涙に理由をつけてるようじゃ追いつけないんですよね。わかります。いえ、わかりませんけど。

いや、やんやん言ってますけどよかったです。よかったですけどなんか混乱してます。もう一回観るなぁこれ。
Makky

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