このレビューはネタバレを含みます
2回観たけど、いろいろてんこ盛りで感想がまとまらず、、年を越してしまった、、
廃墟とか常世の映像は美しい
登場人物のキャラはいつも通り安定
ソウタは新海誠作品中、一番イケメンなのにほとんどの時間がイスになってしまい残念
ダイジンの設定にはちょっと違和感
ロードムービー設定も楽しい
必ず出てくる新宿の風景に加えてお茶の水あたりの風景は新しいけどやっぱり中央線
没入感と臨場感が凄い
扉を締めないとミミズが出て来て倒れたら大地震が起こるのを止めるミッションはシンプル
でもそもそもダイジンを引き抜いちゃったからなのか
最初のシーンとのつながりがよくわからない
松村北斗もソウタも超イケメンだけど、この短い間に命懸けるレベルの恋愛感情生まれるもんかな、タイタニック的な、、
戸締りするときのかつて幸せな空間だった描写には心掴まれる
震災でお母さんを亡くした心の傷と叔母さんとの関係には涙が止まらない
右大臣はすごくいいやつ
それでも1秒でも生きていたいと願うストレートな叫びは胸が痛くなる
秒速5センチメートルからの新海誠作品ファンとしては、
初めて観た時は、初期の頃の作品というかジブリ化した？的な感じもしたけど、
普通に映画として手に汗くらいの感じで最後まで楽しめるのはもちろんで、家族愛も恋愛も友情も人との出会いもあって、圧倒的な映像と音楽、というよりも内容的により完成した形になったんだと思う。メッセージが多すぎて混乱した気もするけど、人によって響くところが違うのかもしれないと今は思う。
廃墟はかつて繁栄していた頃の人々の幸せな日常がさびれて忘れられていく悲しさや社会の課題を思い出させるし、でも個人的には子供の頃の幸せな光景でノスタルジーを感じる。
天気の子では、天気なんか狂ったままでいい、きっと大丈夫って希望をつないでいたけど、今回は震災なんだなと。実際の被害だけじゃなくて、心に傷を負って生きている人たちもいて、もちろん現実にはこんなふうに地震を止めることはできないけど、
この不安定な日本で、それでも人として大切な誰かと一緒に生きていきたいみんなの当たり前な願いを、過去の幸せな日本人の魂が守ってくれるかもしれない、すでに今誰かが犠牲になって守ってくれている世の中なのかもしれない、みんなが幸せでいれたら、どうかそうであって欲しいという希望が込められているのかなと、、
そういえば、秒速5センチメートルでも、きっと大丈夫だというシーンがあったけど、、、
音楽は少ないけど今回もすごく良かった。
まだ整理しきれていないのか何故かまだもう一度観たくなる。。
