一粒万倍日

すずめの戸締まりの一粒万倍日のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.9
宮崎のすずめの住む家の、普通の高校生の登校風景から話はスタートする。
そこからソータと出会い、宮崎→愛媛→神戸→東京→福島まで日本縦断する「戸締り」の旅に。

それぞれの土地で出会った人がみんな優しい~。

愛媛のチカちゃんのすずめに投げかける言葉に癒されました。
神戸のルミさんも、親戚のおばさんみたいに自然に関わり思いやってくれる。
そしてそして、母親代わりの叔母さんとの関係も。

いろいろ批判的なことで傷つけられることの多い世の中ですが、
映画の中ではあたたかい心の人たちに出会え嬉しかったです。

そしてなんと言っても、すずめの正義感と勇気に引き込まれました。

不思議な扉の世界。
すずめの記憶の中にあった過去の母との追体験。

どうしようもない自然の荒れ狂う勢いも、戸締りすることで平和が保たれる。日々の当たり前の平和は、誰かの戸締りによって保たれてきているのかも?!と思えてきました。

ありがとう~~!ソータさん、おじいちゃん、すずめちゃん。

新海監督のいつも通りの綺麗な映像に、田舎~都会のリアルな日本の描写がとても良かった。
そして音楽最高でした。