やったカニ

すずめの戸締まりのやったカニのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.2
廃墟 かつて存在していた人々の営み。
『すずめの戸締り』は、災害や時間経過で移ろった風景やそれに結びついた記憶に思いを馳せる映画だと思う。その延長線上に東日本大震災があるということ。
すずめは開いてしまった後ろ戸を閉める際、その土地が持つ記憶を覗く。
そして導かれるようにして、この物語の旅は、すずめ自身が被災した東北地方に終着する。扉は記憶の蓋のメタファー。扉が開くことが忘却だったり、塞ぎこんでた扉を開け向き合う物語だと解釈した。

今3.11を取り扱うということについては、次観たときに考える。
やったカニ

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