ぴあ高校生だった

すずめの戸締まりのぴあ高校生だったのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.1
 思ったよりおもしろく、あれよあれよと引き込まれていきました。
 映像の爽やかさはもちろんのこと、流行りのデフォルメされ過ぎた絵ではないので、落ち着いた気持ちで観賞できました。
 特に猫の存在は大きくストーリー展開を引っ張っていました。もともと要の石だったその一匹の不思議な猫が、主人公を怪しく惑わし、でも本当はお互いに誤解があり、最終的には自発的に役割を自覚する展開は印象に残りました。

 また各所にジブリっぽい映像がある様に感じましたが、それはそれで悪いことではないと思います。しかしこの作品はストーリ的には夢物語のようなSF心象世界を描いたものなのに、変に地域や起こった災害が特定される描き方なので、実際に被害に遭われた方の心情を考えると、10年経ったから良いではないという意見はあると思いました。