やっぱりもう、新海誠のセンスとある時から合わなくなったんだろうな、私の感性は…と改めて思った作品でした。
まず、宗像さんがもしイケメソじゃなかったら成り立たない話で、もうそこから萎えた。人間椅子を彷彿とさせるキモシーンにも。これは新海誠独特のものだ。主人公の行動の動機が、被災者という背景からというよりも、突き詰めれば｢イケメンに一目惚れしたから｣じゃないか。恋愛至上主義感もこの監督ならでは。
また、｢お返し申す｣というセリフが何度か出てきますが、何をお返ししてるんや、って、全然中身を読み取れないでいました。鑑賞後、人間は神様から自然をお借りしているという考えからこのセリフが来ていると知り、やっと理解。後戸とか、ダイジンとかサダイジン？とか、説明してくれればなんて事ないのに、分かりづらい描き方(名前)だなーと思った。…わざとか。
震災を題材にした話ってまだあんま無いけど。私たちはこれからずっと3.11を背負い、戦争と同じく繰り返し作品の題材にするんだろうなと思った。色々愚痴ったけど、新海誠なりの伝えたいメッセージをしかと受け止めたつもり。
