レビュー忘れてました。観てからだいぶ経つので感想も酸化しますが。
綾野剛はこういう役やるとハマるよね。と思ったけど、なんか、でも善人感がイマイチ足りんというか…見てるとヤクザも、ある種の温かい環境に身を置いてるわけで。その関係は情に支えられているわけで。ある面で見れば｢イイヤツ｣なのに、今回の綾野剛の演技はイイ奴感が足りない…気がしました。悲壮感漂う屑…(言い過ぎ)。見ていて結構ツラい。
ヤクザはつらいよ、って話。時代を追うごとに居場所はなくなってく。そりゃヤクザが減る・無くなるのはいい事、だけどこうやって社会が穴を塞げば塞ぐほど、悪を排除すればするほど、終わりは無いことに行き当たるんだろうな。ヤクザの世界が終わってもまた似た何かが、変わる何かが新しい形で悪になっていく。この世界のどこかではいつの時代もこの悪い連鎖があり、それがあるからこそ人間なのだと思う。いつまでも他人事でいたいけれど、来世では私もヤクザかもしれんしな。こういう世界は傍にあるし自分の中にもあるし終わらないんだなって、私は思った。結局、この映画はなんの結論も出してないから、他人事と思えばそれで終わっちゃうんだろうな。
